St. Martin への旅、あるいはパスポート盗難の記録(Day6 降り出しに戻る)

朝7時過ぎ、ホテルをチェックアウトした。二日分の延泊代金はなんとか自分のカードから手続きがされたようだ。空港まで歩いて行こうと思っていたが、これまたホテルスタッフのアレンジにより、空港へ行く他のお客さんのタクシーに同乗させて貰う事が出来た。ホテルの人たちには何から何まで世話になりっぱなしだった。
空港のカウンターに行くと、昨日対応をしてくれた女性がおり、ドキュメントを渡すとそれを持ってバックオフィスへ消えていった。暫くして戻ると飛行機には乗せられないという。アメリカのパスポートを持つ市民なら OKだがってそれは昨日説明したはずだとこの女性に食い下がっても仕方ない。せめて昨日の時点で確認をして欲しかった…
チェックアウトしたが、ホテルへ戻るしかない。歩いてホテルへ戻るのは3度目だが、大きな荷物をもってというのは流石に少々辛い。またホテルへお願いし、部屋を用意して貰った。
NYの領事館の方は携帯電話の番号を聞いていたので、まずはこの方へ相談。過去、同様な経験をした日本人がいたらしくその時はトリニダード・トバゴへ渡る事を検討しつつ、結局その必要は無かったそうだ。St. Martin から近い日本大使館のある国は、トリニダード・トバゴドミニカ共和国あたりということになる。
次いでトリニダード・トバゴ日本大使館へ電話。NYの領事館から既に一報が入っていたようだが、基本的にはトリニダード・トバゴもパスポートなしの入国は難しいのではないかと言う。St. Martin は半分オランダ領だし、オランダへの入国は可能なのではないかとの話。たらい回し?
オランダ大使館へも電話する。しかし、今日は日曜なのであまりはっきりとした話は貰えず…
とりあえずどこかでパスポートを再発行してもらうということは確実な状況となったため、実家へ戸籍謄本の取得をお願いする。しかし日本も月曜日は祝日なので、準備が出来るのは火曜日以降だ。
またパスポートなしで他の国へ出国するには、まずはこの島の政府に出国の許可を得る必要があるだろうとのことで、明日はこの動きをすることとなった。
今回、4日間の旅程だったので PowerBook を持ってきたことを少々後悔していたのだが、この状況で PC が使えなかったらさらに辛い状況だったと思う。そしてフル活用しているのが Google Voice。これでアメリカへの通話は無料で出来る。他の国へも1分 $0.02 という安さで通話が可能なのだ。予備のヘッドフォンとして、マイク付きの iPhone 用ヘッドフォンを持ってきていたのも良かった。
新しい部屋は前回と同じく山側だが、今度は道路を挟んでレストランが近いロケーション。窓を開けているとレストランからの音楽などが聞こえ、少々喧しい。