PRIMUS@Roseland Ballroom

Les Claypool を知ったのは、2004年にリリースされた、The Big Eyeball in the Sky というアルバム。これは Les Claypool のソロといよりは、Buckethead(本当にバケットの付いた帽子を被っていたりする)、Brain、Bernie Worrell の4人の名義になっている。そして Les Claypool のスラップベースにやられた。変態ファンクな音楽は誰でも好きって事はないと思うが、この人のベースはとりあえず凄い。

Big Eyeball in the Sky

Big Eyeball in the Sky

The Big Eyeball In the Sky - Colonel Claypool's Bucket of Bernie Brains
 
Les Claypool は、元々 Primus というグループで活動していた。1999年を最後にオリジナルアルバムはリリースされておらず、時折ライブを行っていたようだが、今年アルバムをリリースした。それに伴いツアーを行っており、New York での公演に行ってみることにした。ニューアルバムは購入したが、古いアルバムはまったく聴いたことがない。Les がボーカルを取るのだが、歌もメロディアスなものではなく、こっちも変態的。
Green Naugahyde

Green Naugahyde

会場は Roseland Ballroom という Times Square の少し北。いつものライブハウスのつもりで、開場ぎりぎりまで近くのスタバでお茶をしていたのだが、行ってみると長蛇の列が出来ていた。しかもかなり気合いの入った感じの人たちが多い。中に入るともう超満員。とても中に押し入っていく気にはならず、左のステージ袖という感じのところへ収まる。
暫くして開演。ステージの両脇には巨大な宇宙服。顔の部分に老人の顔が映っておりなにやら動いている。後は色々な映像が流れ、かなりお金のかかったステージだ。Primus はギター、ベース、ドラムスの3人。ギターの人は、ステージ脇に同じギターが6本準備されており、2曲毎くらいにギターを換える。曲毎にチューニングを変えるような演奏ではないし、チューニングが変わるのだろうか? でもこんなの見たことない。Les Claypool は3種類くらいのベースを曲に応じて持ち帰る。アップライトのベースを弓で弾くような場面もあった。もともと抑揚の少ないメロディーで、何を歌っているのかは全く判らない。が観客は異様な盛り上がり。moshing というのを初めて見た。最初何が起きているのか判らなかったのだが、ステージと観客の間に立つスタッフが、時々観客を引っ張り出す。引っ張り出された観客は脇から出て後へ戻っていく。パンクのライブなどでは良くあるらしいのだが、moshing とは密集した観客の上を担がれるように前へ押し出される行為だ。男性、女性問わず、次から次へと押し出されていく。スタッフも慣れてもので、それを次から次へと引き抜いていく。何度も何度も繰り返している人もいた。
ステージは休憩を挟んで二部構成。終わったのは12時近かったと思う。もう行かないとは思うが、なかなか面白いものを見た。
 
かなり大きなハコに超満員
Primus
 
このオブジェはこの人たちの定番らしい
Primus
 
残念ながらあまり近い所では見られず。
Primus