再渡米

朝8:30過ぎ、友人が迎えに来てくれて車で成田空港へ向かった。自転車を梱包した段ボールは少しその形をゆがませつつ何とか後部座席に収まった。お盆休みの最終日ということもあり渋滞なども覚悟していたが、何事もなく11時前には空港へ到着。一応万一のことを考え、チェックインと手荷物を預けるところまで友人に待機して貰ったが、自転車は無事エクストラチャージ$150で預けることが出来た。
まだ時間に余裕があったので、まずはお茶漬け屋さんで朝食、お土産を何点か買ってスターバックスでお茶をしながら時間を潰す。
さてそろそろとセキュリティゲートへ。荷物がなにかチェックに引っかかった。お土産に買った高級胡麻油だった。空港で買った訳ではないので、手荷物に入れれば良かったのだが、液体100ml以上の機内持ち込み禁止の制限をすっかり忘れていた。胡麻油の内容量は105gだった。係員に手荷物にして預ければよいと言われ再度カウンターへ行ったが、3点目からの手荷物にはさらにチャージが掛かると言われ諦めることにした。高級と言っても500円もしないものだが、捨てるのは忍びなかった。
そんなこんなでややへこみつつ搭乗ゲートで待っていると何名かの呼出しが掛かり、その中に自分の名前があった。カウンターへ行ってみると座席がオーバーブッキングでビジネスシートへ振り替えますとのこと。これは滅多にない幸運だ。
そんな訳で、再渡米の12時間は非常に快適に過ごすことが出来た。シートは電動で動き、足を伸ばして寝ることが出来るし、隣の人に席を立って貰わなくてもトイレに立つことが出来る。そして食事のメニューもエコノミーとは全く違うものだった。食器やカトラリーも使い捨てではなく、機内で調理したのではないかというようなものが出てくる。自分は恩恵には与れないがお酒も飲み放題だ。一度こういうものを味わってしまうと、エコノミーの長旅は辛くなりそうだ。
日付変更線を越えて同日の15時にJFKに到着。スーツケースを始めに確保し、自転車もこの滑り台を落ちてくるのかと恐れながら待っていたが、暫くして別のドアから係員が運んできてくれた。
東京の蒸し暑い天気から解放されて、さわやかな空気を期待していたのだが、外に出てみるとこちらも相当な蒸し暑さだった。これからまた暫くニューヨークの生活が続く。