Shenandoah National Park -Part1-

当初の計画では朝6時くらいには出発の予定だったのだが、目覚めると既に7時30分。前日は帰りに洗濯をして0時前に帰宅、それから旅の準備が終わったのが3時を回っていたので当然と言えば当然か。午前8時出発。
Still in Manhattan
 
Manhattan までは順調、New Jersey へ渡る Holland Tunnel の手前がかなり混雑していた。New Jersey からは Interstate 78 で一気に内陸部へ入る。10時過ぎ、休憩と軽い朝食をと思い探し始める。アメリカのハイウェイはサービスエリアが整備されているところもあるが、そうでないところも多い。そのため次の出口の周辺には食事が出来るどんな店があるか、ガソリンスタンドがあるかなどが案内されている。Dunkin Donuts の表示を見つけたので降りることにした。そして、インターチェンジのそばには見覚えのある看板を付けた巨大な店舗があった。Cabela's である。Outdoor の Outfitter で、カタログとFAXの時代に個人輸入をしていたことがある。REI などとの違いは、重点が Outdoor Sports ではなく Hunting や Fishing に置かれていることだ。当時から沢山の銃がカタログに掲載されていた。カモフラージュ柄のグッズも非常に充実している。そんな訳で、出発から出遅れて時間を無駄に出来なかったのだが、この店に入らないという選択肢は考えられず、結局1時間以上滞在してしまった。店内構成だがやはりハンティング関係と釣り関係の売り場が多くを占めている。奥には人口の山が立ち、周りには沢山の剥製。釣り関係の売り場の近くにはこれまた巨大なアクアリウムが設置されている。キャンプ用品は2階の一角だ。銃はもちろんカウンターの奥やショウケースの中だが、弾は普通に平積みされている。売られているのは猟銃だけでなく、普通のピストルやライフルもある。購入品はカーキ色の小振りなボックスと食料品を少々。ちなみに場所は Pensilvania州の Humburg だ。
Cabela's
 
そんなこんなで Virginia州の Front Royal に着いたのは15時近くだった。さて食料品を調達しようとスーパーを探したのだが、そのような店が見つからない。結局、離島か山村にあるような雰囲気の食料品店でシリアルバーを幾つか、パスタ、カップラーメンなど、とりあえずおなかに入れば良い的な買い物をして街を後にした。
さて、今回の目的地は Virginia州の Shenandoah National Park という国立公園だ。アメリカの国立公園は中央部から西側へ集中していて、東海岸はとても少ない。ここは東西に長い山脈全体が国立公園となっている。そして山の尾根に沿って全長105mile の Skyline Drive という山道が大きな特徴だ。山は1000m 程の高さの山が連なっている。
ところで Appalachian Trail というものをご存知だろうか? Georgia州から Maine州まで、ほぼアパラチア山脈に沿って続く自然遊歩道で全長が3,500kmほどある。森林限界となるような山は北の一部だけで冒険的要素は乏しいが、Appalachian Trail を一気に歩く人は Thru-Hiker と呼ばれている。http://www.bepal.net/e_appalachian/00.html この国立公園もそのコースの一部となっている。
Shenandoah National Park Gate
 
Skyline Dr を入って少しすると料金所がある。ここで入場料 $15 を支払う。これは7日間有効で、レシートを見せれば期間中は再入場が可能だ。道は舗装の状態がよくとても走りやすい。尾根道なのであまりRのきついカーブはなくかなりハイペースでの走行が可能だが制限速度は 35mile。Overlook と言われる展望駐車スペースが至る所にあるのと、時々道路近くに現れる動物を観察するために路上に停車している車があったり、動物が路上に出ていることもあるため、かなりの注意が必要だ。
Overlook
 
View from Overlook
 
Skyline Dr
 
Vew from Overlook
 
公園内には4つのキャンプ場があり、許可を受ければバックカントリーでのキャンプも許されている。本日の目的地は Mathews Arm Camp Ground。ここは予約制ではなく先着順のキャンプ場。そして残り少なくなったキャンプサイトをなんとか確保することが出来た。料金は1区画につき一泊$15。サイトには駐車スペースとテントスペース、ピクニックテーブルとファイアーグリルが用意されている。何カ所かにトイレと水場。だが、炊事場はなく水場で食器を洗うのも禁止されている。売店やシャワー施設などはここにはない。
Mathews Arm Campground
 
テントを設営して一息ついた後、2mile程南下したところにある売店まで買い物に行った。ちょっとした食料やキャンプ道具が売られているのだ。少しだけ食料を調達して戻る。戻るときにハイキングスタイルの女性に北へ行くなら自分の車のところまで乗せて行ってくれと言われて乗せて行った。草刈り機を持っていて管理棟の人と話をしていたようだったので、おそらくハイキングコースのメンテナンスなどをしているボランティアではないかと思うが、そこまでの確認はしていない。ニューヨークから来ていると言ったら、以前はニュージャージーに住んでいたとたぶん言っていたとおもう。丁度キャンプ場入り口の反対側にある登山道の入り口で下ろした。
キャンプ場へ戻ると、パトロールのレンジャーがいて、クーラーボックスも含めて食料を放置するなと注意を受けた。外に出していたのはクーラーボックスだけだったのだが... 日本だとキャンプ場で食料を動物にとられるのは自己管理が悪いと言われるくらいのような気がするが、一度味を占めてしまえば何度もやってくるようになる、という意味での注意だと思う。
Bear Country
 
充実した施設がある訳ではないが、そういう意味の管理は行き届いている。夜7時を回ってもまだまだ明るいので、読書をして過ごした。とりあえず長らく読みかけだった本が一冊読み終わった。
暗くなるとかなり涼しく、長袖を羽織るような気温になった。完全に暗くなると星が良く見える。高い木が多いので視界が大きく開けている訳ではないが、わずかな時間に人工衛星が通過したり、流れ星が見えたりとなかなか見飽きないのだった。
Starlight
 
Starlight