中津川林道が開通したので走ってきた

関東圏、特に東京埼玉近郊に住むオフローダーにとって、中津川林道は定番の未舗装路だ。中津川林道から川上牧岡林道へつなぐコースは過去、オートバイでは何度も走った。ちなみに今は中津川林道とは呼ばず、秩父市道大滝幹線17号というのが正式な呼称。でも中津川林道の方がわかりやすい。
 
去年ジムニーを購入後中津川林道を走ろうと思っていたら、2016年の夏の台風による土砂災害によりずっと通行止めが続いていた。それが6月6日にようやく復旧し通行可能となったのだった。ちなみに18時から翌8時までは夜間通行止。
 
* この記事の投稿は2020年6月だが、2019年の台風19号により崩落箇所が多数あり通行止めの状態。わずか4ヶ月の開通期間だった。
 
この週末は天気が微妙だったが、土曜日は曇り、日曜日は雨の予報で土曜日に出かけることにした。
夜中に出発してまずは皆野町美の山公園へ。金曜日にたっぷり雨が降ったので今日は雲海がでそうな感じだったので... 東秩父牧場の天空のポピーも見頃な時期だが、両方は無理なので雲海を選択。美の山公園山頂の駐車場はすでに車で埋まっていたので手前の道路脇駐車スペースで仮眠。この時はとても視界が悪い状態だったのであまり期待していなかったが、しっかりと雲海が発生していた。全部手持ちで撮ってしまったが、三脚を使っての長時間露光なども試してみればよかったかもしれないが、夜景+雲海を撮るには起きるのが遅かった。

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山を下りて秩父市内で給油と朝食の調達を済ませ、道の駅大滝温泉へ。中津川林道が通行可能な8時にはまだ時間があったので更に仮眠。ここは屋根のある駐車スペースがあるので雨の日には良さそう。
R140から県道210に入り、両神山方面に行かずに中津川沿いを直進。中津川キャンプ場を過ぎ、埼玉県森林科学館を過ぎるとと未舗装路が始まる。
中津川沿いの道は比較的道が広く勾配少なく路面も良い。その気になれば良いペースで走れるが、ここは関東圏でも超メジャーな道なので特にブラインドコーナー手前では対向車に十分注意したい。雨が上がって天気も良くなり、新緑が眩しい。

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中津川から離れると道路は急速に勾配を上げていく。所々雨でぬかるんでいるところもあるが、路面は悪くない。そして三国峠へ到着。長野県と埼玉県を結ぶ唯一の道路だ。

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長野県側は舗装路。(但しやや荒れ)千曲川沿いまで降りてくると野菜畑が広がってくる。途中毛木平への分岐があるが、 毛木平は甲武信ヶ岳への登山口のひとつだ。登山の場合夜中走って登山口駐車場で仮眠することが多いが、中津川林道は夜間通行止めなので利用できない。それに距離は長くても中央道経由のほうが早そうな気がする。
 
続いて大弛峠を目指す。川上牧丘林道は路面が荒れているという印象があったが、序盤なかなか走りやすい路面ではないかと思いながら走っていたところ、標高を上げるに従って大きめの石が増えてきて、あーやはりこうだったかと思い出した。但し、開通から間もないためか、溝が掘れているような箇所はないし、ジムニーには全く問題のない道だ。

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ところで自分はスマートフォンをナビ代わりに使用していることもあり、スマートタップというマウントを使用しているが、大きなギャップを超えるたびにマウントからスマートフォンが外れ、さらにケーブルが引っかかってワイパーが動くということが頻発した。以前のシンプルなマウントに戻し、それでもだめならRAMマウントを検討することにする。
 
大弛峠の頂上付近に近づくと駐車車両が増えてくる。ここは東へ向かうと金峰山、西へ向かうと国師岳という登山口になっている。金峰山へは瑞牆山方面から去年登っている。大弛峠へ来たら1時間程度で到達できる国師岳へ登ってみようと思っていたが、今は左膝痛が治らず登山はお預け状態だ。停める場所がないので峠はそのまま通り過ぎた。ちなみに大弛峠の標高は2360mあり、富士山スカイラインに次いで自家用車で到達できる日本で2番めに標高が高い道路だ。
 
大弛峠から南は山梨県で全面舗装。路の狭さの割に交通量が多いので気をつけたい。乙女湖というダム湖の手前でクリスタルラインに入った。クリスタルラインは全面舗装の長い長い林道で前線走ると68.1Km もある。舗装はされているが林道なので狭路がほとんど。交通量は非常に少ない。クリスタルラインは幾つかの林道の総称なので分岐が多いが標識を見落とさなければ問題ないと思う。

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暫く走ると瑞牆山荘がある。ここは富士見平小屋を経由して瑞牆山金峰山へ登る登山口だ。自分も去年、テントを担いで二つの山に登った。ここは富士見平小屋を起点に両方の山に行けるので、テント装備を担いで歩く距離が短くて済むのでテント泊初心者向きなのだ。(それでも自分にはキツかった)
瑞牆自然公園で小休止。ここから見る瑞牆山はとても良い。

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瑞牆自然公園を過ぎてさらに進むと再びクリスタルラインに合流するが、途中で右に入ると松平林道がある。全長5kmの砂利道。

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県道610号線を少し南下すると清里方面に抜ける横尾山林道があるが、東側区間はゲートがあるため県道を南下し、増富小学校和田分校跡あたりから再び北上してつきあたりを左折で林道に入る。13Kmのフラットダート。結局この日は4本の林道で44kmを走ることとなった。もう十分だ。
 
北杜市方面へ出て遅めの昼食。天ぷらが盛り沢山で美味しかった。

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食後、七里岩の上を初めた走った。この特徴的な地形は20万年前に八ヶ岳が山体崩壊し、韮崎岩屑流として形作った平地を西側の釜無川と東側の塩川の侵食によって作られたもの。この地形をニラの葉にたとえ、その先端にある場所として韮崎という地名が付いたとも言われている。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/37/Shichiri_rock_plateau_Nirasaki_Aerial_photograph.jpg/1024px-Shichiri_rock_plateau_Nirasaki_Aerial_photograph.jpgwikipediaより

そして七里岩の先端に観音様が立っている。(平和観音像)

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走ってご飯食べたら次は温泉ですね。ということで甲府市の西の住宅街にある山口温泉にやってきた。ぬるめの湯だが源泉掛け流し。良い温泉だ。

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温泉の後、甲府駅の北にある AKITO COFFEE でお茶。

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お茶の後、石和温泉でもう一風呂。ここも違った意味で良い雰囲気の温泉。食堂も人気らしい。

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勝沼から中央道に乗って帰宅。約20時間の日帰りハードツーリングだった。