St. Martin への旅、あるいはパスポート盗難の記録(Day4 帰国できず)

朝イチで NYの日本総領事館へ連絡した。どういう対応が可能か確認してみるとの事。会社からも総領事館に連絡を入れてくれ、弁護士にも相談をしてくれている。
今日は帰国の日でホテルをチェックアウトする予定になっていたが、どうも簡単には答えが出ず、パスポートなしでアメリカが入国を認めるとは思えないという意見が大勢だったため、宿泊の延長をおねがいした。
昼前にレンタカーを返却しに行く。ドアロックの壊れた部分は保険で賄われることになったが、ガソリンの補充やらなにやらで $200 ほど取られてしまった。この決済は借りたときにチャージされている分から差し引かれるので、クローズしたカードで決済が可能だった。そして、最初は大丈夫なようなことを言っていたレンタカーの延長は、新たなカードで契約する必要があると言われ諦めることにした。空港近くのレンタカーやからホテルまで歩いて帰った。
もう一つの問題はお金だ。現金が無くカードもないため何も買うことが出来ない。FedEx で現金を送ってもらうという案も出たが、3日は掛かるという。ホテルのマネージャーは Western Union という送金システムがあるという。Western Union は米国に本拠を置く個人間の国際送金などを行う会社で、かつては電報通信会社として有名だったそうだ。オンラインの送金は別途郵送される PINコードが必要とのことで、会社の人に Manhattan の支店へ出向いて送金して貰う事となった。ホテルのマネージャーには、受取人に自分の名前を指定し、警察のドキュメントを見せれば受け取れるはずだという説明を受けたのだが、ホテルの人に近くの Western Union へ出かけると、これでは受け取れない、コピーもダメでオリジナルのID が必要と言って譲らず、結局お金を受け取ることが出来なかった。
朝の食事が最後で、残りの食料は少しの水とチョコレート、ポテトチップスだけになってしまった。
今までの部屋は、海側の眺めの良い部屋だったが、新たな客があるとのことで山側の部屋に移動となった。まあ当然だろう。