陣馬形山でソロキャンプ (1日目)
この記事は2020年6月に書いている。
陣馬形山は伊那谷の東側、長野県伊那郡中川村にある標高1445mの山だ。山頂直下に無料のキャンプ場がある。数年前までは知る人ぞ知るキャンプ場だったが、近年人気が高くなり、夏場などはとても行く気にならない混み具合になってしまった。
加えてゆるキャン△の舞台となりいっそう人気に拍車がかかった。ドラマ「一人キャンプで食って寝る」にも登場した。
このキャンプ場の何が良いかと言えば、やはりロケーションだ。眼前に中央アルプスがそびえ、眼下には伊那の街が見渡せる。東側に目を向ければ南アルプスの山々を見渡すことができるし、晴れていれば夜は星空がすばらしい。
一方設備はトイレ(建て替えれれて綺麗になった)と飲用不可の水場のみ。駐車場のスペースも限られている。陣馬形山までの道は狭路が続き、ちょっと買い物にと出かけるには街から遠い。また11月に入ると水道が止められ、トイレの水も流れなくなる。
そして、とうとう今年から予約制、人数限定のキャンプ場となってしまった。相変わらず管理人はいないので強引に宿泊する人がいそうだが、新型コロナウィルスの影響で春からずっと閉鎖中。キャンプが可能となるのは8月からのようだ。
2020年11月22日から二泊キャンプをした。ここでキャンプするなら平日から始めるのが良いと思いこの日を選んだ。
出発はいつものように前日の夜中。そうすると高速料金が安く、寝坊して出発が遅れて首都圏脱出の渋滞に巻き込まれるリスクがない。多少無理するので運転が眠くなることはあるが... そして諏訪湖畔、下諏訪のみずべ公園までやってきて仮眠を取った。
夜明けの諏訪湖
霜が降りたカエデの落葉
起床後、買っておいたパンをコーヒーで流し込んでまずは温泉。下諏訪にはいくつかの共同浴場があるが、もうすぐなくなってしまう「みなみ温泉」が朝早くから営業していたのでここを訪れた。タイル張りさほど大きくはない円形の湯船。下諏訪の温泉はどこも湯温が高いがここも熱い。でもおかげて目が覚めた。
岡谷市内、鳥居平やまびこ公園を目指し、そこから塩嶺王城パークライン(えんれいおおうじょうぱーくらいん)を南下する。この道は初めて走ったが眺望が良い。
手前の道路は岡谷ジャンクション。正面の富士山は裾野だけが見えている。
今回は荷物が多く、ルーフに荷物を積んだ。燃費が落ちる...
しだれ栗森林公園の手前からしだれ栗展望台をめざすつもりだったが曲がるポイントを見逃してしまい、森林公園の南側から左に入った。曲がってすぐに未舗装路。山を登って稜線上でしだれ栗展望台からの道と合流し、あとは山の尾根に沿って走る林道となる。王城枝垂栗林道8.5km。所々ぬかるんだ部分もあるが、慎重に走れば乗用車で行けるレベル。辰野町の付近は舗装路となる。
途中で伐採した丸太の積込トラックが道を塞いでいた。エスケープの余地なく、積込限界が近そうだったので黙って手前で待機した。10分か15分くらい待ってトラックは走り出し、待避スペースがあるところで道をゆずってくれた。
辰野町から南下。基本伊那西部広域農道を走って伊那市のグリーンファームへ。この辺りに来た時には必ず立ち寄るところだが、建物がすっかり新しくなっていた。ここは地元の野菜、果物、きのこなどが豊富で安い。また古道具なども売られていて、小ぶりな火鉢など買ったことがある。今回は野菜類と共に薪を購入。建物が新しくなってどことなく怪しい感じは薄れた。
更に南下してやってきたのは飯島町にある信州 里の菓工房。ここは恵那にある恵那川上屋の関連会社で、恵那川上屋で提供している栗一筋とほぼ同じものが「できたてモンブラン」としてカフェで提供されている。名古屋時代に栗一筋を食べ損ねたのでここでチャレンジしにきた。秋から春までの提供だが、栗好きは一度試してみると良いと思う。定番の栗きんとんほかいくつかのお菓子をテイクアウト。
中川村のスーパーで買い物をする頃に雨が降り出したので急いで陣馬形山へ向かった。
陣馬形山キャンプ場はサイトが3段に分かれている。1番上が尾根の上で山頂への通り道でもあり、トイレもここにある。1段下がったところに水場がある。当然ながら1番上が一番眺めが良い。今回は平日ということもあり、1番上の見晴らしの良い場所にテントを設置することができた。しかし夜になって雨も風も強まり、風の通り道である尾根の上はあまりよろしくないと思い出したが張ってしまったので仕方がない。
雨の中の設営作業だったのでカメラを取り出す気力もなく画像はほとんどない。今回いくつかニューアイテムを投入したが、そのあたりについては別の記事としたい。とにかく雨だし風が強く気温も低かったので、トイレ以外はずっとテント内で過ごすことになった。
晩ごはん。無印のカレー鍋。これなかなか良い。
今回デビューのアイテム。火の管理がたいへんだった。