停滞決定

本日は強風の為停滞ということになった。時折テントを歪ませるような風が南西から吹いてくる。
朝食後しばしまったりしたところでビールと氷を求めて島の集落へ。渡名喜島の集落はとてもいい感じだ。サンゴを積んだ塀というのはほとんどないが、塀の内側にフクギが植えられており、中の住居も昔ながらの、しかし良く維持された家屋が多い。道も軽自動車がやっと通れるような感じで未舗装の砂地だ。より生活感のある竹富といったところか。
商店では氷は置いておらず、漁港まで出た。漁港には必ず氷が必要だ。氷が出てくる建物が見つかりうろうろしていると管理者のおじさんが現れた。しかし氷は漁師のためのもので一般売りはしないとのこと。それでも諦めきれずにいると、管理者のおじさんが戻ってきて売ってくれることに。漸く目的を果たした。
帰り道、カキ氷を売る店で一休み。
集落を抜け東側の海岸に出て、キャンプ地に向かって暫く歩くと、誰かが海の浮遊物を発見。テントだ。強風にあおられて誰かのテントが飛ばされたらしい。茶色のテントは自分のではないのでちょっとホッとするが、メンバーの一人が自分のテントであることを自覚する。キャンプサイトへ戻りカヤックシュノーケリングで3人が救出に向かう。その間もテントは結構流されている。荷物の入ったテントはそのままでは引き上げることは出来ず、まずポールをはずして少しずつ荷物を引き上げた。その後は皆で水場へ向かい塩抜き。奇跡的にシュラフもあまり水を吸っておらず、デジカメのマニュアルや文庫本を除き、装備のほとんどが無事復活した。
夕方皆で散歩に出かけ島の南側の山の展望台に登る。
出かけて程なく、前日も現れた島のおじーがキャンプ地のそばにやってきたのが見えた。二時間ほど歩いて戻って来るとおじーは酒を飲んで出来上がって寝ていた。夕食が済んで暫くすると動く気配があったので様子を見に行き話を聞くとこういうことだった。我々に魚を食べさせようと持ってきてくれたのだが、誰もいないので一人で飲んでいるうちに出来上がってしまった。そうこうするうちに魚を渡すきっかけを失ってしまった。結局大量の魚を貰い、捌くだけ捌いて明日の朝食へ。