真空管アンプの修理

アメリカにいるときに購入した中国製真空管アンプ。去年の後半に突然ヒューズ切れで火が入らなくなり、ヒューズを交換しても状況が変わらない。一応開腹してみたが半田割れなど、明らかにおかしな部分は見当たらず放置状態となっていた。
オートバイ関係でつきあいのある友人(といってもだいぶ先輩) にアナログ回路の設計などを行う人がいて、昔は趣味でアンプなども作っていたということで、見て貰うことになった。
 
これがその真空管アンプ。23kg もある重量物。

 
車で来てくれた友人は、修理工具からストックのパーツ、オシロスコープまで持ってきてくれた。元々この商品には回路図が同梱されていたので、これを見て貰う。すると、アナログ回路で故障しやすい半導体に当たりをつけ、あっという間に正常に機能していないダイオードを見つけ出してしまった。同じスペックのダイオードは在庫がなかったが、定格の小さいものをシリーズ接続(直列) することで代替してもらった。こうして無事火が入り、ちょっとしたミスで片方のチャンネルから音が出ないという問題が発生したが、これも解決し再び音が鳴る状態となった。
 
パーツの脱着には基板を裏返す必要があるので、基板とスイッチの結線を外しているところ。

ありがとうございました。修理してくれた友人のエントリーはココ
http://alba17.blog97.fc2.com/blog-entry-140.html

ちなみに、アンプの Bewitch というブランドは北米、ヨーロッパ向けの用で、アジア圏では Concert Master というブランド名で売られているようだ。\72,000 という値段は割とちゃんとした真空管アンプを求めている人には高くない値段だと思う。\5,000 のデジタルアンプで十分だという人が大多数だとは思うが。
http://sound-master.shop-pro.jp/?pid=38577893