Garage A Trois Live at Bowery Ballroom

雪が路面を覆い始める中、DownTown へ向かう。既に相当慎重なブレーキングをしないと車は止まれない状態だ。何度か怖い思いをした。
Garage A Trois は ドラムの Stanton Moore を中心としたバンドだ。Stanton Moore はニューオリンズジャズ・ファンク とか最近では Jam Band いうカテゴリで知られており、Galactic というグループのリーダーでもある。ドラムの講師をしていたり、雑誌の連載を持っていたり多方面で活躍している。Garage A Trois というバンドは実は事前知識がなかったのだが、キーボードに Marco Benevento, Sax に Skerik, ビブラフォンに Mike Dillon という4人構成だ。ジャンル分けするのは非常に難しいのだが、Jazz、Func、Rock あたりを行ったり来たりしている感じだ。
さて、Startは20時と書いてあったが、Door Open がそのくらいだった。チケットは当日購入で $20、日本のライブハウスのようにドリンクチケットを強制されるシステムではないようだ。階段を下りると広めのバーラウンジがあり、とりあえずそこへ落ち着く。クロークも用意されていて、1アイテム$2 というシステムだった。ステージは別の階段を上って1F。2Fにテラス席があり、こちらも自由に出入りできる。ステージフロアにもテラスフロアにもバーカウンターがある。
22時前くらいにバンドが登場。しかし Stanton Moore の姿はない。(Mile Dillon は雪のために出演できないと入り口に書いてあった。) 英語のMCを全然理解できていなかったのだがオープニングアクトだという。このバンドの実態は Marco Benevento, Skerik にドラマーの Adam Deitch を加えたスペシャルギグだった。その理由はあとから判ることになる。Skerik の Sax はエフェクターやループを多用するタイプのプレイヤーだ。Marco Benevento は3台のキーボードを操り、ベースラインも担当する。音は Jazz的だったり Free Jazz的だったり、エレクトロニカ的だったりと多彩で面白かった。このセッションが1.5時間くらい。これが終わって暫くすると、トランクを抱えた Stanton Moore が現れた。時間は23時30分頃だろうか。今到着したと言うことらしい。そこから自分のドラムのセッティングを始め Garage A Trois としての演奏が始まったのは0時を回った頃だ。当然リハーサルなしのはずだ。しかし、Stanton Moore のドラムには一発でやられた。一打一打のインパクトが強い。ドラムが変っただけでこうも違うバンドになるのかという演奏になった。曲は Jazz から Rock的なもの、それもプログレ系だったりスラッシュ系だったりして面白い。何でも出来るメンバーが自由にジャンルを行き来している感じだ。1月の末には日本でもライブがあるようなので、興味を持った人がいたら是非行ってみて欲しい。
http://www.stantonmoore.com/schedule/index.htm