首都圏外郭放水路

埼玉県東部の中川・綾瀬川総合治水対策の一環として、平成18年6月に首都圏外郭放水路が完成した。中川、倉松川、大落古利根川などの中小河川の洪水を地下に取り込み、国道16号の地下50mを貫く総延長6.3kmのトンネルを通して江戸川へ排出する世界最大級の地下水路なのだそうだ。
庄和排水機場では航空機用を転用したガスタービンエンジンを動力源として、毎秒200立方メートル(25mプール1杯分)の排出が可能なのだそうだ。そして、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、江戸川へスムーズに流すために調圧水槽という巨大な地下空間が作られている。ここは平日の火曜から金曜日まで見学会が催されているのだが、中々の人気ですぐに予約が定員に達してしまうのだそうだ。しかし今日は、自由見学会というイベントで予約無しに見学が出来るという情報を得て出掛けてみた。
庄和総合支所という役所付近の臨時駐車場に車を置いて、現地まで無料のシャトルバスで向かう。11時前に現着するが、既にかなりの行列になっている。が列はゆっくりと進み、やがて狭い階段を下りてゆく。巨大な空間に、コンクリートの柱が59本。まさに神殿と呼びたくなるような光景だ。見学者はおもいおもいに中を歩き回ったり写真を撮ったりしている。暗い空間で三脚を持ってくるのを忘れたのが悔やまれる。手ぶれを気にしながら結構な枚数を撮影。地上のグランドでもイベントが行われているのだが、何故か調圧水槽の中でも阿波踊りのパフォーマンスが行われていた。ちょっと邪魔だ。しばし堪能して、地上に上がった。

http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/works/saigai/sonae/gaikaku/g-cans/index.html
 

 

 

 

 

 

 
第1立坑 ここから水が上がってくる

 
排水機場の設備

 
排水樋管

 
やはり洪水の多かった地域らしい

 
公園の木々