久しぶりの伊豆下田

下田は父親の田舎である。物心つく前から毎年お盆と正月は必ず下田で過ごしていた。毎回5人兄弟の家族が集結したり、叔父一家がドライブインなどを経営していた関係で、中学生の頃からアルバイトをさせてもらってはお小遣いをもらったりしていた。いまだに自分の本籍地は下田だ。
しかし、祖父母が亡くなり社会人になると、下田から足が遠のいてしまった。伊豆半島はツーリングにはいい場所なので、日帰りで行ったりすることはあったのだが...
今回、祖父の25年祭、祖母の20年祭の法事(うちは神道なので法事とは言わないが)を行うこととなり孫の代まで集めようとの事で、久しぶりに下田へと行くことになった。
日曜日の朝5時40分に車で出発。バイクでとも考えたが、翌日の天気が怪しいのと、実家とホテルを往復する必要があるので足が多い方がよいだろうと考えた。パンダで一番の遠出だ。猫を放置して丸二日家を空けるのも初めて。
小田原までは東名自動車道と小田原厚木道路を使うのが正攻法だが、経費節減のために第三京浜、横浜新道、西湘バイパスと走った。日曜朝の道路は予想外に快調で、4時間ちょっとで下田に辿り着いた。朝から天気が良く風が気持ちよいので、窓を全開にしてついでにキャンパストップも開けて走った。最近は沖縄の海を見慣れてしまったが、やはり伊豆の海はきれいだ。そしてこの日の空の青さに何度も見とれてしまった。
そんなことを思いながら、調子に乗って走行写真を撮ろうなどとカメラを取り出し注意散漫になった緩いカーブの先に右折待ちの車列がたまっていた。ヤバイっと思いブレーキを踏んだつもりがクラッチを踏んでしまい車は減速しない。そのままでは追突してしまうのでハンドルを右に切って対向車線に出た。そこに向かってくる車。が、幸運にも道幅に余裕があり相手は避けてくれた。結局右折待ち車列の斜め後ろで何とかブレーキを踏み直して停車。あわや玉突き衝突か正面衝突。不注意にも程がある。
集まったのは30人弱。下は我々40から80台まで。しばらく顔を合わせないうちにやはりみんな年を取った。同じ年のいとこはふっくらした顔つきだったのが30Kgの減量をしてスポーツ選手のような体つきになっていたのには驚いた。
昼食後、神主さんがやってきて法要の開始。お焼香ではなく各自榊を供える。法要後近所のお墓まで歩きお参り。その後ホテルに移動し、総勢30人の宴会。宴会は3次会まで行われたが、1次会の酒がかなり回ってしまいダウン。
翌朝チェックアウト後、再度実家へ移動し、昼過ぎに帰途につく。両親を後ろに乗せ伊豆急下田駅まで。兄を助手席に乗せ新宿まで。兄と顔を合わせて話をしたのも何年かぶりだった。家族や親族のつながりについて考える週末だった。
パンダに4人乗車というのはかなり辛いだろうと思っていたが、マニュアルだから引っ張ればちゃんと加速はするし、すっかり抜けてしまったダンパーでもそれなりにちゃんと曲がってくれた。マフラー壊れてちょっと音は勇ましいが結構走ってくれるし、運転していて楽しい。