Precision Coffee Grinder あるいはその他のコーヒーミルのお話

自分はコーヒーが好きだ。昼夜問わず飲むのだが、お酒が飲めない分夜のひとときの飲み物という位置付けも大きいと思う。
平日は800ccのポットにコーヒーを詰めて出掛けるし、山に登るときにも持参する。(ポットで持って出掛ける場合もあるし、現地で豆を挽いて淹れたりもする) 朝は電動ミルで挽いてコーヒーメーカーで淹れるが、夜や休みの日など1杯分を淹れる時には必ずハンドグラインダーで挽いてハンドドリップしている。夏場は大きめのドリッパーで深煎りのコーヒーを淹れて冷蔵庫に常備していたりするしエスプレッソマシンも使う。
コーヒー豆は珈琲問屋で買うことが多い。月に生豆重量で1Kgくらい消費している感じ。全て豆の状態で買って飲むときに挽く。粉にしてしまうとすぐに香りが飛んでしまうため。
http://www.tonya.co.jp/shop/

さて、今日の話題はコーヒーミル。これまでこんなコーヒーミルを使っていた。
Cuisinart DBM-8 Supreme Grind Automatic Burr Mill
電動ミルとしては2台目。アメリカで購入した。エスプレッソ用の極細挽は僅かに粒度が粗い気がするが、最近はもっぱらPODを使用しているので問題ない。

 
コーノ
昭和30年代のものではないかと思われる。元は父親の持ち物。コーノはあのコーノ式ドリップのコーノであるようだ。臼は鉄製。

 
ポーレックス コーヒーミル
キャンプ用に購入。

ポーレックス コーヒーミル

ポーレックス コーヒーミル

 
しばらくの間実家から引き取ってきたコーノを使っていたが、ポーレックスの方が粒が揃うのでこれを家でも使うようになった。しかしもう少ししっかりした据え置きのコーヒーミルを一つ欲しいと思っていたところ、Kickstarter で良い感じのコーヒーミルのエントリーがあり飛びついた。セラミックの臼歯、ガラス製の容器、ダイアルによる粒度設定、縦に回すハンドルなどが特徴だ。
Precision Coffee Grinder: Better Grind, More Flavor
https://www.kickstarter.com/projects/handground/precision-coffee-grinder-better-grind-more-flavor?ref=user_menu
投資額は本体$69に国際便送料の$25で$94。2015年の春にエントリーし 2015年夏の出荷予定であったが、届いたのは結局先月末。1年以上遅れたことになる。
Kickstarter はあくまでも投資であって買い物ではない。最終的に何も得られないことは覚悟の上でお金を出すべきだ。出荷時期の遅れなどというのは全く日常的なことで驚くべき事ではない。

投資しているうちのひとつ、ZNAPはLightningコネクタや micro USBコネクタをマグセーフ化(磁力により接続する)するものだが、amazon で製品が売られているのに投資者に何も送られず、scam(詐欺) と言われている。
https://www.kickstarter.com/projects/1041610927/znaps-the-9-magnetic-adapter-for-your-mobile-devic?ref=user_menu
もうひとつ、Weather Point 2.0 はスマートフォンのイヤフォン端子に刺して気温、湿度、気圧などの気象情報を取得するデバイスだが開発が思うように進まず、そうこうしているうちに iPhone 7 からイヤフォン端子が消えた。
https://www.kickstarter.com/projects/weatherpoint/weather-point-20-the-worlds-smallest-weather-stati?ref=user_menu
 
話が脱線した。漸く届いたコーヒーミル。分解して洗ってから早速使ってみる。臼は水平に回転するが、これをハンドルで垂直方向に回すのが一つの特徴。この大きさでこういう機構を持つものは見たことがない。肝心の臼はセラミック製。この手のミルは粉の粒度の調整を臼の底に付いたボルトで行うものが多いが、これは本体中央部を回転させることで調整が可能。これがもう一つの特徴。粉受けはガラス製で静電気が発生し難く、粉離れが良いのも利点だ。
一方ハンドルの回し心地はイマイチ。挽くときに豆の抵抗でミル本体が暴れがちで、これを上から押さえるべきか粉受けを持って押さえるべきか悩んでいる。慣れの問題かもしれないが。
挽いた粉については比較的粒が揃っていてなかなか良い感じである。エスプレッソ用の極細挽きはまだ試していない。ミルのデザイン、仕上がりにはとても満足している。

 
前述のポーレックス コーヒーミルは、現在数多く出回っているハンディタイプのコーヒーミルの最初のモデルだ。山に登るようになって少しでも装備を小さく、軽くしたいと思いミニタイプの購入を考えていたが、ノーマルタイプと値段変わらずこれだけのために同じような製品を買い直すことに躊躇があった。
そうこうしているうちに、ポーレックス コーヒーミルの類似製品がたくさん出てきた。
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB
国内外のブランドを問わず多くの製品が中国で生産される昨今、中国からこのようなコピー商品が出てくるのは必然だろう。そして、機能がほとんど同じ製品が1/4の価格で入手できるとしたら手を出してしまうのもこれまた必然。
そして最近これを買った。通常価格1,299円がタイムセールで1,039円であった。豆の挽き具合も問題なく、これが1000円ちょっとと考えると安すぎるかもしれない。