Mac OSX Mountain Lion


Mac OSX の新しいバージョン、Mountain Lion がリリースされた。自分は先月 MacBook Pro Retina を買ったばかりだったので無料アップグレードの権利がある。
夜、アップグレードのためのクーポンコードを取得する為のページが開設されるのを待って早速エントリ。明け方にはクーポンコードが届いていた。
App Store のアプリケーションを立ち上げて送られてきたコードを入力すると、「このコードはすでに使用されています。」とエラー表示がされ、OS のダウンロードへたどり着けない。Apple Support Community などを調べると同様の症状となっている人が沢山いることがわかった。
そして時間が経過するにつれて、理由が重複発行らしいことがわかってきた。
http://japan.cnet.com/news/service/35019621/
ほぼ1日経ってようやく使えるコードが送られてきた。しかし、Apple からのアナウンスは何もなく、コードが送られてきたメールに何らかの事情を説明するものではなかった。
MacBook は素直にアップグレードした為、何事もなく無事作業が完了した。アプリケーションの起動も問題ない。
もう一台の Mac mini。無料アップグレードの Up To Date の規約を見ると、アップグレード対象の機器のみにダウンロードした OS が使用可能というふうに読める記述があるが、App Store で購入したアプリケーションは同じ Apple ID を使用する限り複数マシンへのインストールが認められている。送られてきたコードはライセンスコードのようなものではなく、ギフトコードなので仕組として他のマシンへインストールを妨げるようなものはない。また同じ Apple ID を使用する限り、既にダウンロードの権利があるソフトウェアにで新たに支払をすることも出来ないので、mini にもインストールして良いと解釈した。
mini はこのところ頻繁にカーネルパニックを発生させており、しかしハードウェアの問題は確認出来ていなかったのでシステムをきれいにしたいと思っていた。それにはクリーンインストールだ。どうせ一からインストールするならこれを機にディスクを SSD に換装しようと思い、週末大須で買い物をインストール作業を開始した。
まず最初に試みたのは Mountain Lion のクリーンインストール
ブート可能なインストールディスクを作るには技があって、インストーラーアプリを右クリックし、パッケージの内容を表示する。その中をイメージディスクファイルが入っているので、これをディスクに焼くのである。ディスクユーティリティでこれを行うことが出来る。しかし、Mountain Lion のイメージは1層のDVD では容量が足りなかった。仕方がないので USBディスクにイメージを展開する。
さて、Mountain Lion のインストールは無事成功したが、アプリケーションに問題が発生した。Evernote と Audio Hijack Pro を起動しようとすると正常に立ち上がらずエラー終了してしまうのだ。Lion からアップグレードした MacBook Pro では問題がないことから、Lion にはあったが、Mountain Lion にはインストールされないライブラリか何かがありこれを参照しているのではないかと想像している。実際のところはわからない。
仕方がないので、Lion のクリーンインストールから Mountain Lion でアップデートする作戦に変更した。この試みは成功し、元の HDD より移行アシスタントを使ってアカウント以下のデータや設定を取り込んだ。かなりゴールに近づいたところで、Nikon Capture NX2 のインストールに失敗した。これはニコンの RAWファイルの現像ソフトで、現状手放せないものだ。しかし、再インストールを行ってもアプリケーションは一向にファインダ上に現れず、インストールが成功しない。Nikon のサポートに質問したが、Mountain Lion はサポートしていないので対象外といってなにも有益な情報を与えてくれない。前回このソフトの Lion の対応版をリリースしたのが去年の12月で、OS のリリースから半年も経っていた事を考えると、今度も同じ事になるのかもしれない。
しかしこのソフトも、MacBook Pro では問題なく動いているので、インストールさえ成功すれば使えるはずだ。Lion→Capture NX2→Mountain Lion の手順。
そういう訳でまた1からやり直し。

元のHDD が収まる USBディスクを外して起動しようとすると、途中で止まりそのまま電源断となってしまう。本来メインのディスクに格納されるべき情報が USBディスクの内容で代替されているような状況。移行アシスタントでおかしくなったか...
Lion → Mountain Lion でやり直し、移行アシスタントはユーザデータのみで取得元は NAS のタイムマシンから。
ようやく成功。しかし、最初のうちは問題なかった iTunes のライブラリが表示されなくなった。iTunes 関係のディレクトリ構成は途中で大きく変わっており、しかも NAS にそのディレクトリを配置していることなどから問題が出てきているような気がするが、結局解決する方法が見つからなかった。
ディレクトリを切り直し、一からの構築。データ自体はそのまま残っているので読み込めばOKだが、問題はプレイリスト。自分は月毎に購入したCDのプレイリストを作っていて、iPhone のメモリが足りなくなると古い月のプレイリストを iPhone の同期対象から外すという運用をしている。(他にも幾つかプレイリストはあるが少数)この数年分のプレイリストを復活させる術がない。xmlファイルは残っているので、これを取り出して再構成することは不可能ではないとは思うが、プログラムを書くのは面倒。結局ブログ上に記録されている月々の購入CD記録を元に地道にプレイリストを作り込む事に決めた。リリース年やアルバムジャケットイメージの歯抜けを解消しながらになるのでかなり時間が掛かるのだが、地道に進めるしかない。
結局、Mountain Lion の以降に1週間以上掛かってしまった。しかしその甲斐あり、ディスクの SSD化によりパフォーマンスが向上した。そして、以前悩まされていたフリーズの頻発も今のところ起きていない。