HOLUX M-241 (GPS Logger)

HOLUX M-241 という GPS Logger を購入した。単3電池1本で12時間動作し、本体内に13万のトラックデータを記録することが出来る。インタフェースは USB の他に Bluetooth を内蔵している。筐体はコダックの35mmフィルムパトローネをイメージした感じ。ディスプレイを持ち、緯度/経度、時間などを確認することが出来る。
これを買ったのは、写真にジオタグを付けるのが主な目的だ。まあ既に持っているGarmin のハンディGPSでもログデータを取ってジオタグを付加することは可能なはずだが、大きさやインタフェースや電池の持ちなどいろいろ考えて新しいのを試してみたくなった。
http://www.holux.com/JCore/en/products/products_content.jsp?pno=341

HOLUX GPSロガー M-241 ワイヤレス Bluetooth対応 国内1年保証

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32チャンネルのレシーバーだが、測位完了までの時間はあまり早くない。まあ、基地局の情報なども加味しているはずの iPhone などと比べてしまっては酷というものか。
インタフェースソフトは Holux Logger Utility というものがあり、kml、NMEA、GPX などのデータに変換可能だが、これがあまり評判が良くない。うちの Thinkpad では Bluetooth 接続が出来なかった。そこでメインで使っているのは BT747 というプログラム。Java アプリなので、別途 JRE(Java Runtime Environment) を導入する必要があるが、マルチプラットフォームで動くようだ。もちろん主要なトラックログデータのフォーマットに対応しており、単独で Google Map 上に軌跡をプロットする html を生成してくれたりもする。そのままではローカル上で楽しむことしかできないが、Google MAPS API Key を取得すれば地図を公開することが出来る。KML ファイルは Google EarthGoogle Map の マイマップで取込可能だ。
http://sourceforge.net/projects/bt747
ジオタグの付加にはまず、Microsoft Pro Photo Tools 2 を試してみた。(無料) このツールはRAWファイルへのジオタグの付加が可能との事だったのだが、Nikon の NEF ファイルを更新することが出来なかった。これらのツールは、カメラ側の時刻を正確に合わせておいてトラックログと写真データの時刻をマッチングさせ、一致または近いデータの位置情報を取り込むのだが、このマッチングがうまくいかない。地図上に jpeg ファイルをドロップしてマニュアルでジオタグを付加することは可能なので、使い方が限定されてしまう。Windows 専用。
http://www.microsoft.com/prophoto/downloads/tools.aspx
どうも決定版はこれのようだ。gpsPhoto.pl。問題は GUI などを一切持たない Perl スクリプトであること。導入完了までの道が険しいことだ。私は Windows上の cygwin で使うことにしたのだが、このスクリプトは Image::ExifTool、XML::Parser などのモジュールを別途インストールする必要がある。XML::Parser は導入済みだったが、Image::ExifTool のインストールでビルドエラーを繰り返し、正しくインストールするまでに非常に苦労してしまった。UNIX回りの知識は必須だ。これも Perl 処理系が動けばプラットフォームを選ばない。導入にはこのページが参考になる。http://d.hatena.ne.jp/a10i/20080220
http://sourceforge.net/projects/gps2photo/
http://d.hatena.ne.jp/tono-p/20090321/p1 の画像にはジオタグが埋め込まれている。Flickr は日本語で表示される地図を持たないので、マップの表示には不向きだが、はてな fotolife では地図の確認が可能だ。http://f.hatena.ne.jp/tono-p/?mode=map