ジムニー(jb64)にアルフィンドラムを装着

アルフィンドラムとはドラムブレーキのドラムのひとつだ。通常鋳鉄製のブレーキドラムをアルミ製とし、周囲にフィンを設けている。放熱効果による対フェード性能の向上と軽量化が狙えるものだ。基本アルミ製だが、ブレーキシューが当たる部分は鉄でできている。

ジムニー用のアルフィンドラムがレインボーオートからリリースされているが、割と値段高めでそのうち買おうと思っていたところ、昨年末に今回の入荷以降大幅値上げとなるとのアナウンスがあり急遽1セット確保してもらった。年末にT-REVαを装着してもらったタイミングで受け取った。

その場で装着してもらわずに持ち帰った理由はアルフィンドラムに塗装をしようと思ったからだ。"アルフィンドラム"+"塗装" などで検索するといくつか出てくると思うが、フィン部分を残して梨地部分だけを塗装するものだ。検索では赤で塗られているものが殆どだが、自分はもっと地味にしたかったので、黒で塗ることにした。

まずはマスキング。これが唯一最大の苦行。細いマスキングテープを貼ってからフィンの形状に沿ってカッターで切っていく。しかし、数をこなすと段々カットも上手くなってゆく。

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そして塗装。塗料は下記の耐熱塗料、艶あり黒で塗った。耐熱塗料というのは自然乾燥では塗膜が硬化しないとのこと。エンジンのシリンダーやマフラーなどは運転時の発熱で硬化することも期待できるが、リアブレーキペダルが連続して高温になる状況は通常の運転では考えられない。結局キッチンのガスオーブンで焼いた。2セットが一度に焼くことができた。

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そうして完成したのがこれだ。

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アルフィンドラムの交換は、基本的な工具の取り扱い技術があれば十分可能なレベル。まずは2箇所のサービスホールにM8ボルトをねじこんでいく。そうするとドラムが浮いてくる。この時パーキングブレーキは解除しておくこと。また、しばらく走っていないとシューが固着している可能性もあるので、少し車を動かしてから作業を開始すると良い。

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ドラムが外れた状態。あとはアルフィンドラムを嵌め込めば完了。

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外から見るとこんな感じ。なかなか気に入っている。純正ドラムはおおよそ5kg なのに対して、アルフィンドラムは 2.6kg。両輪合わせて 5kg近いバネ下重量の軽減となる。走り出しが軽く感じる。

ちなみに、Jimny のロゴが入ったセンターキャップは3Dプリンターによる自作。スタッドレス用のホイールは純正のホイールよりもセンター穴の径がやや大きく純正のセンターキャップではうまく固定できない。昨シーズンまではホイールの内側にダクトテープを貼って純正のセンターキャップが固定できるようにしていたが、ふと思い立って作り始めた。プリンターで出力後、軽くヤスリで削って塗装もしている。近寄ってみると粗が目立つが、遠目には良い仕上がり。夏タイヤ用もオリジナルで作ろうかと考えている。

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