ジムニー(jb64)に内圧コントロールバルブを装着する

内圧コントロールバルブを装着することは、二輪でも四輪でも行われるカスタムらしい。クランクケースからブローバーガスを排出し、エアクリーナーケースに戻しているがこの経路にバルブを取り付けてクランクケース内の気圧をコントロールするものだ。クランクケースからエアクリーナーへは空気を流すが、逆方向の負圧が発生した場合にバルブが閉じてクランクケースへ空気が送られるのを抑制する。これによってクランクケース内を低圧に保ち抵抗を少なくする。これによりエンジン回転のレスポンスが高くなることなどが期待できる。

内圧コントロールバルブといえばNAGバルブがメジャーだがなかなかお高い。

nag-sed.com

二輪のKTMには純正で内圧コントロールバルブが装備されているらしく、この部品を流用して取り付ける人も少なからずいるようだ。

amazon を徘徊しているとこのような製品を発見。価格も3,580円とお手頃でレビューも悪くないので試してみることにした。

 

これが内圧コントロールバルブ。

f:id:tono-p:20210811164932j:plain

 

分解するとこのような部品構成。シムが3枚付属しているが、シムの数を不安と高回転寄りのセッティングとなるそうだ。黒い方がクランクケース側。

f:id:tono-p:20210811164936j:plain

 

純正の状態だと左下のホースが生えているところから上のエアクリーナーボックスにホースが繋がっていて、ここにバルブを装着することになるのだが、自分はオイルキャッチタンクを装着しているので、クランクケースとオイルキャッチタンクの間にバルブを取り付ける。バルブのパイプ径は14mm で ホースの内径は 12mm。潤滑油など使いながらねじ込めば入る。説明書によれば、バルブはできるだけクランクケースに近い位置で、45度よりも立てた状態で装着せよとなっている。45度よりも少し寝ている気がするがまあ大丈夫だろう。

f:id:tono-p:20210811164940j:plain

装着後、確かにエンジンが軽く回りたがるようになった感じがする。また、アクセルオフや下り坂でのエンジンブレーキの効きが弱まった。この辺りはひとにも依るが自分には好ましい。

このところ他にもいくつか手を入れているが、以前よりもエンジンを回す頻度が上がったのか燃費が低め。走行環境やエアコンの使用でも変わるので一概には言えないが、少しずつ回して楽しいエンジンになりつつある。

ブリーザーからのオイル排出が多いジムニーだが、水蒸気と混じって乳化し、バルブに溜まる恐れがあるそうだ。NAGバルブなどは対策が行われていてメンテナンスフリーを謳っているが、定期的にバルブの状態をチェックする必要がありそうだ。

tonochang.hatenablog.com

 

内圧コントロールバルブは T-REVαに変わりました。なかなか高価ですが、確実に装着の効果を感じることができます。

tonochang.hatenablog.com