新型ジムニー(JB64)、ルームミラー型ドライブレコーダーの設置と天井断熱加工
ジムニーのドライブラコーダーは前の車に取り付けていたケンウッドのものを使っていた。さほど不満はなかったが後方も録画できるモデルが欲しいと考えていた。一方キャンプに出かけるときなど、荷物をいっぱいに積むと後ろが見えなくなるし、ルーフに乗せると燃費が悪くなるのでどうしたものかと悩むことがあった。これを解決するのがルームミラー型のドライブレコーダーという訳だ。
ルームミラー型のドライブレコーダーは通常のバックミラーに重ねる形で設置する。バックミラー本体に前方を録画するカメラがあり、後方を録画するカメラと接続する。ディスプレイには後方の画像を表示するのが基本だが、前方の画像を映すとも可能だし、前後方を同時に写すこともできる。自分の購入したモデルだとディスプレイなは日時、向かっている方角、速度がオーバーレイで表示されている。ディスプレイを切ることもできて、そうすると反射で後方の像が映るが、もちろん鏡ではないので一応使えるというレベル。ディスプレイを切ってもドライブレコーダーとして録画は続いている。
ルームミラー型のドライブレコーダーを購入する上で一番悩むのが、どれを購入したら良いのかということだ。Amazon で売られているこの手のドライブレコーダーはほぼ全て中華製なのだ。国内メーカーの製品は皆無と言って良い。Facebook の自分のタイムラインによく出てくる広告があるが、これも中身はリアカメラ以外自分の買ったものと同じものように見える。値段はかなり高いが。おそらく筐体もパーツもソフトウェアもコモディティ化しているのだろう。
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購入したのは以下のモデル。タイムセールで 8,900円だった。
インストールの一番のハードルは後方カメラのケーブルを引き回すことだ。ケープルを極力見せずに配線するには内装を外す必要がある。今回、どうせやるならと思い、ルーフに断熱材を入れる作業も同時に行った。
まずはドライブラコーダーの配線から。電源は最近では見ることが少なくなった USB Mini-A。ダッシュボード内に設置してあるシガーソケットから付属の電源ケーブルを引き回す。ダッシュボードはグローブボックスとオーディオユニットを外し、次にドアのモールを外してからピラーカバーを外す。通常のレコーダー取り付けなら天井までは外す必要ないはずだが、断熱加工のために全部外す。みんカラなどを検索すると大抵の外し方はわかる。サンバイザーの留め具を捻って引き抜くというのが最初わからなかった。
GPSアンテナをダッシュボードの上に置きたくなかったのでオーディオユニットの上に置こうと考えたが、ギリギリケーブルが届かず断念。メーターパネルの中に取り付けることにした。メーターパネルは手前に引けば外れるが、結構硬くて外しにくい。
ここが最終的な設置場所
リアカメラの配線は、運転席側のドア後方まで天井脇。センターピラーの中を通して右のリアスピーカー上を通して後方へ。リアゲートのケーブル用のチューブに配線を通す。チューブは結構狭めなので、一度針金を通してからカメラのケープルを引き込んだ。リアゲートは内張を外し、左上部の防水シートをめくる。ヒーターのケーブルの穴からケープルを引き出したいがそのままだとコネクタ部分が邪魔でケーブルが通らない。そこでドアパネル内のヒーターのケーブルの長細いコネクタを外してケープルを引き抜き、カメラのケープルを通してから再びヒーターのケープルを戻した。あとは窓の外周にケープルを添わせれば良い。
ヒーターのコネクタをカバーする小さな箱状のカバーを3Dプリンターで作り、ケーブルはスパイラルチューブで巻いた。
購入したカメラは防水仕様のようで屋外設置する事を前提としているようだ。バンパー周辺に取り付けるのなら外でも良いと思うが、自分はできるだけ車体の上部に付けたかった。理由はなるべく高いとこらから見下ろす方が広い視界を確保できる事。車体下部に設置すると夜間に後続車のヘッドライトの影響を受けやすくなると考えた事だ。ただしそのままでは取り付けができなかったので、3Dプリンタで台座を作った。
カメラケーブルのコネクタ部分が大きいのでこれを隠すことができず、リアウィンドウ上部はケーブルが見えている。ケーブルの押さえは適当なものがなかったので、これも3Dプリンターで作成。
まだ長時間走っていないが、このドライブレコーダーは大きな問題なく機能している。
気になる点は、日中条件によりディスプレイの画像と反射像が混じって見にくい事がある事。ディスプレイに反射防止シートを貼ると解消されるはずだが、そうするとディスプレイを消して反射像を見たい時に使えなくなる。リアにスモークフィルムを貼るのは一つの解決策のようだ。ミラーの角度を調整することでもある程度改善するかもしれない。
また解像度は...に切り替え可能だが、一度エンジンを切って再始動すると元に戻ってしまう。まあ1080p のモノだと思えば良い。
夜間はISO感度が上がって映像がざらつく事があるが、肉眼よりもよく見えている。雨の日はまだ試していない。
フロント側の画像を見ると、ミラーで見る分には問題ないが、PCで全体を見ると安全サポート系のセンサーのカバーが映り込んでしまう。映り込むから困るということはないが…
画像の再利用について、GPSPlayer という Win版、Mac版のアプリが用意されている。ファイルは .TS という拡張子で映像とトラック情報がカプセル化されている。アプリから映像を書き出す機能はないが Handbrake というアプリで読み込めたので他のフォーマットに変換できそうだ。GPSのトラックログも取り出したいところだが、今のところ良い方法は見つかっていない。
ジムニーでは車中泊をすることがある。雪の積もる冬の新潟などでもジムニーで車中泊をしていて現状でも割と耐えられる感じだが、内装を外すついでに断熱対策してしてみようと思い実行した。
天井の内張は可能なら2人くらいで脱着をした方が良い。そうしないと内張が折れて跡が付く可能性がある。自分の場合折れたが幸運にも跡はほとんど目立たない状態になった。
天井はまず、全体をブレーキクリーナーで脱脂する。次に天井に制振シートを貼り付ける。最後に断熱シートを貼って内張を戻す。
制振シートはレジトレックスを選択。25x10cm 位の大きさにカットし、天井の凸凹をまたぐような形で貼った。
断熱シートは以下のものを購入。ちょうど良い大きさだった。10mm 厚。内張を戻すと若干厚みが邪魔しているような雰囲気もあったので、7mm の方がよかったかもしれない。
天井断熱加工の効果については冬の車中泊や夏の暑さ、大雨などを経験していないため、まだわからない。 今後確認していきたい。