OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III を買うべきか否か

山に登り始めて、12-100mm f4.0 IS PRO ならレンズ一本で足りると思い、OM-D E-M5 Mark II と共に導入した。写りについては基本満足していた。ところがレンズとのバランスからグリップを装着していたのだが、これをザックのショルダーハーネスに取り付けるホルダーにぶら下げて歩くとどうしてもグリップの固定ネジが緩んでしまう。カメラのストラップは首に回しているので完全に外れてしまっても落とすことなはないが、肝心な時にグリップ上のシャッターボタンが効かないなどストレスを感じ始めて E-M1 Mark II を中古で購入した。E-M5 Mark II では速く動くものにはなかなかフォーカスが追従しないこともストレスになっていたが、このカメラを導入後 D7000 は全然使わなくなった。

 E-M1 Mark II の前に 7-14mm f2.8 PRO を導入し、Proではない単焦点のレンズも2本ほど入手し、x2.0 テレコン発売のタイミングで、40-150mm f2.8 PRO を導入した結果、35mm換算で14mmから600mm までを Proレンズでカバーする体制になってしまった。

 

OLYMPUS マイクロフォーサーズ用 2.0X テレコンバーター MC-20 ブラック

OLYMPUS マイクロフォーサーズ用 2.0X テレコンバーター MC-20 ブラック

  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: エレクトロニクス
 
ここ1~2年はミラーレスも35mm フルサイズが主流になりつつあり、マイクロフォーサーズは劣勢だが、E-M1 Mark II と 12-100mm f4 IS PRO の基本システムは悪天候や低温環境に強く、山にはとても良いシステムだと思うし、これだけProレンズを揃えてしまったので暫くはこのシステムを使い続けるつもりでいる。
 
一方、オリンパスガメラ事業の業績が芳しくなく、度々事業撤退が囁かれている。マイクロフォーサーズの盟友であるパナソニックもフルサイズカメラをリリースし、先行きは不透明な状況。
そんな中発表されたのが OM-D E-M1 Mark III だ。そしてイメージセンサーの変更なし、EVFの変更なし、モニターの変更なしというスペック。フラッグシップという位置付のカメラが3年前の基本構成をそのまま引き継ぐというのはありなのか!? と思ってしまうのは無理もない。やはりオリンパスがカメラ事業から撤退するというのは本当で、もう開発コストを捻出することができないのではないか。あと3年待っても Mark IV は出ないのではないかなどと考えてしまう。もしそうだとすれば最後の OM-D E-M1 は買わなければならない。
 
Mark III の新しくなったポイントは以下のようなものだ。
・画像処理エンジンが新しくなった
・AFの追従性が上がった
・ボディ内手ブレ補正が更に強力になった
・手持ちハイレゾショットが使用できるようになった
・ライブND機能が追加された
ジョイスティックが追加され、AFポイントの指定が容易になった
・星空撮影用の機能が追加された
 
イメージセンサーに変更がなければ出力されるRAW画像も基本変わらない、はずなので普通に撮影する分には画質に変化はない。新しい機能はいくつか使ってみたいものがあるがそのために20万の出費をする価値が見出せるかどうか怪しい。
もし購入するとすればフォトパスプレミア会員になってオリンパスオンラインで購入するのが良さそうだ。買っても Mark II は下取りに出さず手元に置いておくと思う。
 
新しくマイクロフォーサーズを試したい人、PENシリーズや EM-5、EM-10 を使用している人なら価格が下がった Mark II を買うのも良いのではないかと思う。完成度の高い良いカメラと思う。
 
そしてとりあえずは様子見。現状、Mark II に大きな不満があるという訳ではないし、これは絶対買いだ! と思わせる目玉があるわけでもない。いろんなレビューを読んで案外すぐに買ってしまうかもしれないが。