「アレクサ、照明を点けて」はけっこう便利
前回は Amazon Echo で使うスマートコンセントについて書いた。
http://d.hatena.ne.jp/tono-p/20180407/p1
今回は赤外線リモコンだ。
Raspberry Pi などでスマートホームを実現しようとしていた人たちの間では IRKit というコントローラーが定番だった。もちろん赤外線の送受信部を自作することも可能だ。
IRKit - iPhone,iPadを使って外出先からエアコン等の家電を操作できる学習リモコン
- 出版社/メーカー: maaash.jp
- メディア: ホーム&キッチン
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今回購入したのは ORVIBO Magic Cube という製品。一辺が50mm強のキューブ型で赤外線の受信部と送信部を備えている。
ORVIBO スマート家電リモコン 統合スマートホームアプリ「HomeMate」で家電をコントロール【AmazonAlexa/Google Home対応】
- 出版社/メーカー: Covia
- メディア: Wireless Phone Accessory
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スマートフォンアプリ HomeMate をダウンロードし、ユーザー登録をして Wi-Fi接続してアプリからデバイスを認識する点は前回のスマートコンセントと同じ流れ。
新しいリモコンを設定する場合には Magic Cube のアイコンをタップして右下の+(リモートコントロールの追加)をタップする。追加するリモコンの選択肢はエアコン、テレビ、STB、テレビボックス、ファン、サウンド、プロジェクター、カスタムリモコンとなっている。
我が家のエアコンは富士通製だが、Fujitsu で登録されているリモコンにはどれもヒットしない。国内専用製品に対応していないのか、15年以上前の製品だからなのかはわからない。但しカスタムリモコンで学習させれば何でもできる。BenQ のプロジェクターはプリセットのリモコンが使えた。
Amazon Echo から使用する場合は Amazon Alexa アプリで HomeMate というスキルを追加する。下の画像では HomeMate New というスキルが選択されている。機能的にはどちらも変わりないらしい。
スキルを追加して、HomeMate のアカウントとリンクさせ、スマートホーム画面でデバイスを追加すると登録したリモコンの一部が追加される。最初はどうすると Amazon Alexa に追加されるのか判らなかったが、サポートブログを読んで疑問が解けた。HomeMate のスキルはテレビとエアコンのみ対応しているのだった。エアコンは対応製品でなくデバイスを追加できなかったのでテレビのみが Alexa に表示された。それじゃ全然役に立たないではないかと思うのは早合点。テレビが対応しているなら他の家電リモコンもテレビで登録すれば良いのだ。
手順はこのような感じ
1. デバイスの追加時にテレビを選択する
2. リモコンコピーを選択する
3. パワーボタンを選択する
4. リモコンの電源ボタンを学習させる
この方式だと、電源ボタンを押して起動、もう一度電源ボタンを押して停止というリモコンなら「アレクサ、エアコンを点けて」「アレクサ、エアコンを消して」で動作する。うちのBenQのプロジェクタは電源オフは2度押ししないと切れないので電源オフは難しいが、「プロジェクターを付けて」は使える。同じくシーリングライトの場合メインのボタンが全灯/常夜灯/OFFの送りボタンなので上の方式にはフィットしないが、明るさと色温度のプリセットボタンであるお好みボタンを電源ボタンとして設定しておくと「アレクサ、照明を点けて」は利用することができる。
結果的に、自分は 一つの家電に対して HomeMate で操作するために必要な学習をさせたリモコンデバイスとAlexa用のリモコンデバイスの2種類を登録することにした。
このような赤外線送受信デバイスは、ハード的にはどれも大きな違いはなく、ソフトウェアの出来やリモコンのプリセット内容が使い勝手に影響すると思う。この製品が満足できるレベルかというと微妙なところだが、一応便利に使えているので良しとする。