OLYMPUS OM-D EM-5 Mark II

去年「山用のカメラを考える」という記事を書いた。
http://d.hatena.ne.jp/tono-p/20161129/p1
 

そして結局12月に入って割とすぐに OLYMPUS OM-D EM-5 Mark II を購入した。決め手は同時購入のレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO が1本で済ませるためにちょうど良いレンズと思えたからだ。35mm換算で 24-200mm の画角。PROレンズの描画、本体のボディ内手ぶれ補正と相まって 6.5段の手ぶれ補正はこれまで考えられなかった遅いシャッタースピードが手持ちで使えること、ボディと共に防塵防滴であること。もちろん12月発売の EM-1 Mark II が良いに決まっているが、そこまでの金額は出せないとの判断。ボディ内手ぶれ補正とレンズの手ぶれ補正がシンクロして動作するのは EM-1 Mark II だけではないのだ。
結果購入したのはEM-5 Mark II 本体とレンズ、12-100mm F4 PRO、それにグリップ HLD-8G と フィッシュアイボディキャップレンズ BCL-0980 の4点。ボディよりもレンズが高い。

 
ミラーレスではバッテリーの保ちが不安なのでこれを購入。(純正品の不使用は自己責任)
BLN-1 互換バッテリー と 充電器 セット。E-M5 はUSB端子からの電源供給に対応していないが、USB端子経由の充電器なので、これがあれば外でも充電が可能になる。

そして、山での携帯には b-grip UNO を購入した。これをザックのショルダーストラップに装着して左胸のあたりにぶら下げる。

b-grip b-grip UNO 小型軽量カメラホルスター

b-grip b-grip UNO 小型軽量カメラホルスター

12-100のレンズは 561g あり、マイクロフォーサーズレンズとしては重いのだが許容範囲と思える。一番気になるのは歩くときに左右に少し揺れること。その影響でクイックリリースプレートやグリップの固定が緩んでしまうのだ。クイックリリースプレートはプライヤーなどで締めれば緩まなくはなるがグリップは締めがダイアル式で難しい。通常、グリップに付いているダイアルとシャッターボタンを使用するのだが、突然操作ができなくなってあれ? っと思うとグリップが緩んでいるのだった。このことがあって、当初はハンドストラップを付けていたのだがストラップに変更し、これを首に掛けて万が一の時の保険になるようにした。レンズが重いこともあり、グリップなしの運用は考えられない。
このことを除けば b-grip UNO の使い心地はなかなか快適。ワンアクションでカメラを取り出して撮影態勢に入ることができる。カメラとレンズが防塵防滴なので多少の悪天候でもそのままぶら下げて歩いている。手を使うような岩場でもカメラが邪魔になるようなことはほとんどない。但し、気温が下がるとバッテリーが厳しくなるので-10℃などという環境では何らかの防寒対策が必要だろう。0度前後では何とかバッテリーも粘る感じであった。
 
カメラとレンズについては概ね満足している。ボディ内手ぶれ補正とレンズ手ぶれ補正の効果はすばらしく、シャッタースピード1秒の手持ち撮影が普通に行える。但し動きのある被写体はシャッタースピードでしか止められない。高感度性能はそれほど良いとは言えない感じ。常用は ISO800か上げても1600という印象。また、近頃ミラーレスでもスタンダードとなりつつある位相差AFがなく、コントラスト検出方式のみのため、動きの激しい飛翔する鳥などの撮影は難しいと感じた。
 
手ぶれ補正のテスト。以下は手ぶれ補正を切ってシャッタースピード1秒で撮ったもの。椅子に座って撮ったが普通はこうなる。

 
中央部の拡大画像。手ぶれ補正なし、SS1秒。

 
手ぶれ補正あり、SS1秒。

 
手ぶれ補正あり、SS2秒。まだいける感じ。

 
SS3.2秒はさすがに耐えられなかったが、小さなサイズの画像ならそこそこ見られる。

 
View from Nagoya JR Tower
これはボディ内手ぶれ補正のみだが、シャッタースピード1秒完全手持ちでぶれが出ない。
 
untitled
人通りを消すためにシャッタースピード2秒。これは肘を壁に付けての撮影だがこの結果。強力だ。
 
EVFは描画がスムーズで大きな不満はない。一眼レフと違い、露出やホワイトバランスの結果がほぼファインダーで確認できるのも便利。
マイクロフォーサーズのフォーマットは4:3が基本でフルサーズやAPS-Cの基本である3:2のフォーマットに慣れた自分には違和感があり、3:2で撮影している。3:2のモードであってもRAWは常に4:3で記録されているので、縦位置の画像はトリミングを解除して4:3のフォーマットを使う事ができる。
ライブコンポジット機能は、比較明合成をリアルタイムにカメラ内で行うものでなかなかおもしろい。車のライトや星の光跡が徐々に追加されていくのも楽しい。但しバッテリーを大きく消費する。この撮影モードに限らずミラーレスは一眼レフに比べてバッテリーの消費が激しいので予備バッテリーの準備は必須だが、早くUSBポートからの電源供給や充電にも対応して欲しいものだ。

そして後からこのレンズも買ってしまった。広角、標準、望遠ズームのF2.8レンズを大三元レンズなどと言い F4レンズを小三元レンズというが、12-100mmF4 と合せて中三元? なラインナップになった。

 
この先欲しいのは明るい単焦点、そして超望遠。更にそのうち新しいボディに手を出してしまいそうな予感がしている。
 
こんな写真を撮っている。(画像クリックでFlickrのアルバムを表示)
釈迦ヶ岳
釈迦ケ岳 20161210
 
明神平
明神平 2016/01/28