RC-5 USB温度データーロガー


山を歩いたり秋冬にキャンプをするときなど、温度を知りたいことがある。
しかし、アウトドア用品として売られている温度計はこんな感じのおおざっぱなものばかり。プロトレックなど腕時計に温度センサーが付いているものもあるが、腕に付けた状態だと体温の影響が大きく正しい測定が出来ず何のための機能だと言いたいくなる。

YCM コンパス ジッパーコンパス オイル式 温度計付き ホワイト NO15A

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行動中に重要なのは体感として暑いか寒いかなので現在の温度が何度かということにそれほど大きな意味がある訳ではないが、一日の気温の遷移をチェックしたり、夜中寝ている間にどれくらい温度が下がったのかなど後から確認したいことがある。とすると現在の気温を見るだけでなく一定時間毎に温度を計測してデータ出力できる機能があるとうれしい。ということをつぶやいたところ、気象予報士の資格を持つ友人が Kestrel Drop というものを教えてくれた。本体に表示昨日はないが、Blurtooth でスマートフォンと接続し、アプリケーションソフトから計測値を確認できるというもの。D1 から D3 までのバリエーションがあって、D3 は温度、湿度、気圧が測定できる。なるほどこれは素晴らしいが値段も素晴らしく、D1 で 11,500円(税別)、D3 は 24,000円(税別)もする 。 さすがにこの値段は自分の興味レベルに見合わないので Amazon で売られている中国製品を買ってみることにした。
http://www.mistral.co.jp/kestrel-japan/index.php?kestreldrop
 
購入したのは ELITECH の RC-5 という製品。単体で温度を確認することができて最大32000ポイントの測定値を保存することが出来る。測定範囲も -30度から+70度とまずまず。スマートフォンに接続してログを取り出すことは出来ず、PCに接続する必要がある。32000ポイントは、標準の15分間隔の測定で10ヶ月以上のログが取得可能ということになる。
ログの取得間隔、日時の設定、ボタン操作によってログ取得の開始/終了を可能にするなどは付属のアプリケーションから行う。もちろんログデータを取得して Excel などにエクスポートする機能もある。電池蓋やUSBソケット部分にはOリングが仕込まれており、一応の防水性もあるようだ。そして値段は1,720円という、使えなくても諦めがつく価格。

 
付属のアプリケーションは Windows 版のみ。自分は Macがメインマシンだが、Parallels 上の Windows 7 からコントロールすることが出来た。アプリケーションから本体の日時、計測間隔、本体上でログのON/OFFを有効にするかどうかの切替を行う。もちろんデータの取得、クリアが可能。
このような感じで表形式でデータが表示される。

 
グラフも描画される。1月9日は山に持って出たので0度前後を示している。あとは家の中だ。

 
電池がどの程度保つのか不明だが、この価格でこの機能ならお勧めできる。あと1つ2つ買っても良いかなという気がする。
Mac からもデータが取得できるよう通信を解析して作られたコマンドラインプログラムが公開されているが、Sierra ではうまくインストールすることが出来ていない。残念。
https://pypi.python.org/pypi/elitech-datareader/0.9.4
http://jp.silabs.com/products/mcu/Pages/USBtoUARTBridgeVCPDrivers.aspx