REC-ON (HVTR-BCTX3) 録画テレビチューナー

現在のテレビの録画環境は、2012年に購入した東芝のBDレコーダー DBR-Z160 である。一度HDDが死んでオンサイト修理を行い、さらに一度トラブルによりシステムが初期化されて録画物が飛んだ以外は使えている。操作が一々クソ重いとか、スマホタブレットアプリが東芝製の機種でしか使用できないとか、不満点は色々とある。
https://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/lineup/br-z15/index_j.htm

一方、ボルカノフローというストリーミングアダプターをレコーダーに繋ぎ、宅内や外出先からレコーダーの操作や再生映像を見ることができるようにしていた。
普段は殆ど使わないが、希にある出張などでは活躍していた。しかし、リモコンのタイムラグは相当忍耐力が必要だったり、頻繁にアプリが落ちたりと使い勝手が落ちてきたと思ったら、2017年の2月でサービス終了とのアナウンス。DDNS とアカウント管理のようなサーバーだと思うが、これがないと外からは利用できない。
http://www.ioplaza.jp/shop/contents/vulkano3.aspx

REC-ON は IODATA が販売する録画テレビチューナーである。地上/BS/110度CSの3波チューナーを3つ持ち、USB3.0接続のHDD に3番組同時録画が可能。また本体に HDMI出力端子を持ち、テレビに直接接続可能である。
一時期 nasne も考えたが、チューナー一つだし、直接テレビに接続できないのがネックだった。
REC-ON は発売当初はあまり評判が良くなく、価格.com のレビューなども評価が低いのだが、ここにきて番組表/予約アプリが新たにリリースされ、外部からのコントロールも安定感が増した様子。そして最近直販サイトのアウトレット品として販売されるようになり、週末クーポンやポイントを使って2万円を切る価格になったので購入してみることにした。
http://www.iodata.jp/product/av/tuner/hvtr-bctx3/

接続する HDD はこれらを新たに購入し、HDD は購入したものをバックアップ用に、バックアップ用の2TBを録画用にした。USB接続の他にNASに直接録画することも可能。

GW3.5AA-SUP3/MB

GW3.5AA-SUP3/MB

全体的な操作感は DBR-Z160 と比べると軽快に動く。録画予約についてはそれほど設定が豊富という訳ではないが、一通りのことは出来て大きな不満はない。録画された番組はフォルダ管理が一応出来るようにはなっているが、フォルダ管理というよりはタグを付けているだけなので、録画番組の一覧を表示するときには全てフラットに表示されてしまうというのは不満点。

REC-ON はまたPC、スマートフォンなどのアプリから現在の放送や録画番組を見ることが出来る。視聴ようのアプリはテレプレ、番組表や録画予約を行うのがテレリモで AndroidiOSWindows版が用意されている。WindowsWindows Store での配布であるため、Windows 8 以降が対象となるが、自分の Windows 10 の環境では番組を再生することができなかった。アプリは自宅のLAN環境で動かすには概ね快適。キッチンや寝室、浴室でテレビを見るという用途に十分使える。試していないが、録画番組の持ち出しにも対応している。

宅外からアクセスする場合はネットワーク環境と録画品質次第。一度旅行先のビジネスホテルから視聴を試してみたが、視聴中に接続が切れて認証エラーが頻発した。転送速度が足りずに待たされるのであれば仕方がないと納得できるが、アプリを立ち上げ直さないと回復しないエラーが頻発する状況には閉口した。また、テレリモを立ち上げてもチューナーへ接続できない現象が時々あり、まだ安定性に欠けるという印象。尚、このような仕組みは海外からの視聴ということを考える人もいると思うが、宅外からのアクセスには、予め宅内ネットワーク上でペアリングを行う必要があり、このペアリングの有効期間が3ヶ月に設定されている。ここがネックになると思われる。

ちなみにテレプレアプリはFire Stick TV にインストールすることができた。たとえばホテルのテレビに Fire Stick TV を接続し、自宅の番組を見るという使い方もできるので、長期出張などの場合には役に立つかもしれない。

Fire TV Stick(2015年発売モデル)

Fire TV Stick(2015年発売モデル)

高機能ではないが、用途にマッチすればお買い得感がある商品と思う。