Moves のトラックログを Lightroom で利用する
iPhone 5s を使い始めて以来、Moves というアプリを愛用している。モーションセンサーによる歩数計機能とGPSの情報から歩く、走る、自転車などのアクティビティを自動判別してその時間、距離、ルートを記録する。(判別が不正確なことも多いが)
ユーザー登録すると記録はサーバーへ送信され蓄積される。日常のすべての行動記録がサーバーへ蓄積され、しかもこの企業は Facebook の傘下へ入ってしまったので個人情報の利用に関しては警戒すべきだが、このアプリに関しては利便性がリスクを上回ると思って使っている。主な目的は過去の行動記録の確認。勤務先の出退勤時間はタイムカードがなく自己申告なので、これを確認する目的で日常的に使っている。まあそんな機会はないのだが、突然警察がやってきて半年前の昼ごろどこで何をしていたのかと尋ねられてもこれがあればおおよその行動を思い出すことができる。
ところで、以前はGPSロガーなどというものを持ち歩いていた。トラックログを記録するのに特化したGPS受信機だ。何に使うかというと、帰宅してから地図上に移動ルートを表示したり写真データに位置情報を埋め込む目的だ。
HOLUX GPSロガー M-241 ワイヤレス Bluetooth対応 国内1年保証
- 出版社/メーカー: HOLUX
- 発売日: 2016/08/31
- メディア: Personal Computers
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しかし、Holux はバッテリーが一日保たなかったりRAWデータに位置情報を埋め込むのに簡単なツールがなかったりで、常にこれを行っているという状態ではなかった。ところが Lightroom で位置情報の埋め込みが簡単にできるようになり、Moves でトラックログが取得できるようになった。iPhoneさえ持っていれば記録を意識せずに常にトラックログが取得できるので非常に便利なのだ。GPSロガーや、iPhone の他のトラッキングアプリに比べるとデータの取得間隔が大きいために実際の経路からずれることがあるが十分許容範囲。時々山にも登るが、この場合には精度高くログを記録しナビゲーションが可能な Geographica などの専用アプリを使用している。Moves との併用も問題ない。ひとつネックに感じたのは、Movesでトラックログをダウンロードしようとすると過去の全てのデータをダウンロードする以外の取得方法がないこと。しかし、これは Moves Export などのサービスを利用することで解決可能だ。
Moves Export は以下のような手順で利用することが出来る。
http://www.moves-export.com/getstarted
- Googleアカウントでログインする
- PINコードが発行されるので、これを iPhone アプリの [接続されているアプリ] → [Enter PIN] から入力
- http://www.moves-export.com/your/history から日毎のデータが閲覧/ダウンロード可能となる
- Storylines の日付をクリックするとその日のデータが表示される。但し日付はUTCなので、目的の1日前を選択すること。
- 右上、緑色の GPX ボタンを押すとその日のトラックデータがダウンロード出来る
Lightroom への位置情報はこのような感じ。
- マップビューでトラックログを読み込む
- トラックはウィンドウの下部で「すべてのトラック」を選択すると一日分の行程が表示される
- 画像を選択して「写真に自動タグ付け」を選択する