Audio Hijack 3 による radiko のタイマー録音

Macradiko の番組を自動録音する環境は Audio Hijack というソフトが定番である。Audio Hijack Pro という名称から Audio Hijack 3 へと変わり、インターフェースその他が大きく変わった。暫く前バージョンを使い続けていたが、最新環境に乗り換えることにした。因みに、El Capitan で旧来の Audio Hijack Pro を動かすことも可能だが、Instant On というコンポーネントだけは Audio Hijack 3 のものをインストールする必要がある。
3 になってアピアランスが変わったのは大きいが、自分にとって一番重要なのは AppleScript のサポートがなくなってしまったこと。これまでは、録音の開始時、終了時に任意の AppleScript を呼び出すことでラジオの選局をしたり、iTunes への登録をしたりという処理が可能だったのだが、これができなくなってしまった。今回、radiko の録音方法について手順をまとめた。iTunes への自動登録の方法については以下の記事を参照してほしい。
http://d.hatena.ne.jp/tono-p/20150208/p1
Audio Hijack 3 から iTunes への自動登録

AudioHijack 3 をインストールしたら Audio Hijack > Install Extra から Instant On と Schedule Helper をインストールしておくこと。

 
これまでに Audio Hijack Pro を使っていたなら設定をインポートすることができるが、AppleScript の部分は動作しないのでそのままという訳にはいかない。今回は1からラジオ番組を録音する手順を紹介する。

 
Sessionビューで New Session を選択するとテンプレート画面が表示されるので、Web Audio を選択する。(Brank でも良いが)

 
左から Application、Recorder、Output Device と並ぶ

 
まずは Application の設定から。初期設定では Safari が表示されているが、これを BRadiko に変更する。BRadiko は名前が示すように radiko を聴くことができるアプリケーションであるが、NHKBBC など radiko 以外の放送にも対応している。
https://sites.google.com/site/buimemo/home/bradiko
同時間帯に複数の番組を録音したい場合、ソースとなるアプリケーションは同じものを使用することができないため、2番組目には BBrowser0 を使わせてもらっている。
https://sites.google.com/site/buimemo/home/bbrowser0
3番組目があるときには Chrome を使用している。
BRadiko の場合には Open URL にチェックを入れ、URL に bradiko:INT などと記入する。INT は放送局の略称。BRadiko で選曲したときに画面の上部に表示されるので、目的の放送局の略称を確認して欲しい。BBrowser0 などの場合は通常のURLを http://radiko.jp/#INT http://radiko.jp/#!/live/INT などのように記述する。 (タイムフリーサービスの開始に伴ってURLが変わった。タイムフリーの録音をしたい場合は http://radiko.jp/#!/ts/INT/20170109210000 のようになる(末尾の数字はYYYYMMDDHHMMSS) また、使用するブラウザ上で再生開始のボタンを押す必要があるので注意)

 
次に Recorder の設定。レコーディングフォーマット、保存先、ID3タグの情報を設定する。iTunes で再生する、途中で再生を中断したときに中断箇所からまた再生したいという場合は、フォーマットを ACC にしておくこと。タイトル情報などはお好みで。

 
Output Device は録音時に音を出すためのモジュールなので、通常はこれをオフにしておく。リアルタイムに聴きたいならもちろんオンにしておけばよい。

 
セッション名を適切な名称に変更しておくと、ID3 のタグ名を構成するのに便利。

 
セッションの設定が終わったらタイマーの設定

 
毎日や毎週など定期的な番組の予約には Repert Every を使用する。BRadiko やブラウザなど音源となるアプリを録音終了時に終了させるためには Quit Souces when done にチェックを入れる。

 
日付を特定した録音には On Date を使用する。

 
無事録音が始まるとこうなる。

 
前述したが、録音終了時に iTunes へ自動的に登録したい場合は以下の記事を参照のこと。
http://d.hatena.ne.jp/tono-p/20150208/p1
 
それから海外から radiko を利用するような場合、AppleScriptradiko の起動前に VPN を ON にして、録音終了時に OFF にするような事ができたが、Audio Hijack 3 では難しい。常時 VPN ということであれば問題は無いとおもうが。
 
Audio Hijack 3 へメジャーアップデートで色々大きな変更があったが気に入らない点が3つある。

  1. タイマーの時刻設定で秒レベルのコントロールができない(前バージョンでは可能だった)
  2. タイマー機能により自動的に録音が開始されるとそのセッション画面が表示されるが、録音が終了しても画面は開いたままというお行儀の悪さ。
  3. タイマー設定で日時を設定する時、日付を変更した瞬間にソートが働き、設定していた行を見失う。ソートのタイミングはそこじゃなくて良いでしょ?

最初の2つはサポートへ対応をリクエストしたがどうなるか...