Fire TV Stick の使い道

Amazon から Fire TV Stick が発売された。テレビの HDMI端子に刺して Internet上のコンテンツを楽しむためのデバイスだ。Google Chromecast などは送られてきた映像を映すだけだが、Fire TV Stick はこれ自体が Androidバイスで、これ単体で機能する。Amazon の製品なので、Google Play のアプリをインストールすることはできず、Amazon のアプリストアのみ利用可能だ。
Fire TV Stick は 4980円で売られているが、発表当初 Amazonプライム会員には 1980円だったので買ってみることにした。

Fire TV Stick(2015年発売モデル)

Fire TV Stick(2015年発売モデル)

 
Amazonプライムビデオを観たりアプリをインストールして使うことについては割愛。見れば判る。アプリでサポートされていないWebサイトの動画を観るにはどうすれば良いだろうか? ここでは3つの方法を紹介したい。

  1. ディスプレイミラーリング

Android端末の画面をテレビで表示する機能。特にアプリのインストールは必要が無い。
手順は以下の通り。
まず、Fire TV Stick のリモコンのホームボタンを長押しするとこんな画面が表示されるので「ミラーリング」を選択する。

 
するとこの画面が表示され、待ち受け状態になる。

 
Android端末の「設定」で「ディスプレイ」を選択する。(Android6.0の場合)

 
キャストを選ぶと、同じローカルネットワーク上にある Fire TV Stick を見つけることが出来る。

 
Fire TV Stick を選択するとミラーリングが始まる。

 

  1. AirPlay

iPhone など Appleのデバイスはディスプレイミラーリングに対応していないが、AirPlay のレシーバーとして働くアプリがあるのでこれを利用する。ちなみに、Fire Stick上でアプリを探して買うのは非常に面倒。Kindle と同様に PCやスマホAmazonから買うと、Fire TV にダウンロードが始まるのでこの方法がおすすめ。

AirReceiver

AirReceiver

 
アプリを起動すると、AirPlay の待ち受け状態になる。iOS では
画面を下から上にスワイプして表示させるコントロールセンターで AirPlay を選択することでミラーリングが開始される。

 
AirPlay を利用しているため、Mac からもこの機能が使える。通常のディスプレイと同じ扱いなので、ミラーリングとしても拡張ディスプレイとしても機能する。

 

  1. Video & TV Cast for Amazon Fire TV

実は一番頻繁に使用しているのはこのアプリだ。これに関しては Fire TV 用と iOS 用と二つのアプリをダウンロードする必要がある。(Android用のアプリは見つけることができない)

Video & TV Cast for Fire TV: Best Browser to stream any web-video on HD-TV displays

Video & TV Cast for Fire TV: Best Browser to stream any web-video on HD-TV displays

https://itunes.apple.com/jp/app/video-tv-cast-for-amazon-fire/id979567301?mt=8
 
Fire TV 側の待機画面

 
iOS 側のアプリは基本Webブラウザだ。ページに動画を表示させると画面の下に「Tap here to cast: http://......」と表示されるのでこれをタップすると Fire TV で動画の再生が始まる。一旦再生が始まると、iOS側はアプリを終了してしまって構わない。動画のURL を Fire TV へ送っているだけなのだ。ここが他の二つの方法とは異なる点。また、Fire TV のリモコンで一時停止や早送り/巻戻しが可能だ。

 
そんな訳で、プライムビデオなどで観るべきものがなくても利用価値のある Fire TV Stick である。