トップケース(Hepco&Becker Junior 40)を装着する

GWのツーリングでのパッキングから、やはりトップケースが必要であるという結論に達した。サイドケースだけにキャンプ道具を納めることは出来ないのだ。リアシートは空いているので、ここにソフトバッグを乗せることは可能だが、日帰りや、短期間のキャンプ泊ではないツーリングを考えると、トップケースが便利なのだ。
トップケース導入にあたっての問題は、純正のトップケースが好きではない事。丸っこい形状がどうも気に入らない。しかしR1200R(11-)の場合、純正以外のトップケースを取り付けようとする時に装着のためのベースを本体に固定する手段が提供されていない。正確には純正のサイドケースと非純正のトップケースを共存させる手段がないのだ。ショップでちょっと相談したところ、純正トップケース用のベースの上にGIVIのプレートを固定しているお客さんのバイクがあり、なんとか行けそうな感触を持った。必要なものは、ケース、ベースプレート、BMW純正のトップケースのアタッチメント。購入はユーロネットダイレクトというネットショップへ。ここはヨーロッパからのバイクパーツの個人輸入を日本語で受け付けている。価格が円ベースで、為替と直結していないこともあり、他のショップよりも割安感があった。http://www.euroe-com.com/
二週間ほどで荷物が到着。早速フィッティング。2か所はトップケースのベースと純正ベースを貫通する形でボルトで固定し、もう2か所は汎用のプレートを純正ベースに引っ掛ける様にして固定。多少の不安はあるが、タイラップで保険を掛けて一応完成。
さて、トップケースを装着…と思ったら大きな問題があった。トップケースを固定する留め具がケース底にあるのだが、これが純正のベースと干渉してケースの固定が出来ないのだ。仕方なくトップケースのベースを後方にオフセットして固定した。一応これで使えることは使えるがどうもバランスが悪い。重量物(荷物)はできる限り中央付近にある方がライディングに影響が少ないし、この状態は見た目にも美しくない。
純正のベースプレート。

 
この上にH&Bのベースプレートを乗せて固定。

 
一応完成。

 
ケースが随分後方に位置している。

 
根本的な解決にはBMW純正のベースプレートを使わずにH&Bのベースを取り付けるしかない。検討の結果ワンオフのスペーサーが必要という結論に至った。市販のカラーでは長さが足りないし、ボルト穴をオフセットして取り付ける必要もある。名古屋周辺でアルミの削り出しでワンオフパーツを作ってくれるところを幾つか見繕っていたところ、Twitter上で金属加工業を営む小学校の同級生が声を掛けてくれた。たぶん中学の卒業以降顔を合わせていない気がするが、今でもこうやって繋がっているのは嬉しいものだ。依頼には図面を作成して渡した。そしてこんな感じに出来上がってきた。
純正のベースプレートを外した状態。ここにH&Bのベースプレートを直接乗せたい。

 
作成した図面。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/47817075/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
 
出来上がってきたスペーサー。

 
この結果こんな感じでベースプレートが付いた。一部シートの上部にプレートが掛かっているが、シートのつけ外しには問題なく、タンデムを日常的に行うこともないので問題なし。これでケースを出来る限り中央に寄せるという目的が果たせた。見た目にもすっきりしている。固定も問題はなさそうだ。早くこれで走りたい。