福島の桜を見に行く(その2)

ホテルをチェックアウトし、国道6号を北上してみた。最初は震災の痕跡を感じることが出来なかったが、よく見ると住宅の土台だけが残った場所がいくつもあった。J-VILLAGE の手前で道路は封鎖。
福島第一原発周辺
 
ここから県道391に入り、海岸沿いを走ってみることにした。広野町の川の周りに大きな痕跡があった。川を渡る水道管?が大きくひしゃげ、堤防も壊れている。
津波の爪痕 / After the tsunami
津波の爪痕 / After the tsunami
津波の爪痕 / After the tsunami
 
ここで車を停めて写真を撮っていると地元の老人が声を掛けてきた。あのあたりまで津波がやって来たとか、あそこの更地にも大きな建物が建っていたなどと教えてくれた。震災後しばらくは川崎大師に住む子供の家に避難していたそうで、多摩川の河川敷をよく散歩していたのだそうだ。このあたりの海岸線は割とフラットでリアス式の宮城、岩手とはかなり条件が異なるはずだが、それでも海に近いところは津波の被害を免れなかったようだ。
大きく被害に遭った建物は大抵は撤去されて更地になっているのだが、なかにはこんな建物も残っていた。
津波の爪痕 / After the tsunami
 
うしろゆびさされ組
津波の爪痕 / After the tsunami
 
道の駅よつくら港は、仮設のテントで営業していた。野菜など何点か購入。港には壊れた船が積まれていた。
道の駅仮設店舗
壊れた漁船
 
いわき市内に戻り昼食。ネットで見つけた「やきかつ太郎」という店に行ってみた。住宅街の中にあるお店だが、売りは店名の通りやきかつ。大量の油で揚げずにフライパンで焼くようにして作るかつ。1400円のじゃんぼやきかつというのが凄いらしいが、きっともてあますと思い、やきかつ(上)800円を注文。下味のついた肉厚だが柔らかいかつで非常に美味しかった。
会計の時に県外からか? と聞かれたので東京と答えると、わざわざ遠くからと缶コーヒーを持たせてくれるのだった。接客も素晴らしい良い店だ。

 
小名浜近くの浜で車を停めて海を見ていたら、母親らしき人と散歩に来ていた人に声を掛けられた。県外からやってくる人が珍しいのだろうか? この方はやはり震災後しばらくは川口へ居たそうだ。このあたりは戻り鰹が美味しくていつも楽しみにしているが、去年から食べられなくなってしまい非常に残念だと言っていた。小名浜は魚の水揚げの拠点であったと共に、魚を売りにしたお店が沢山ある。去年までは美味しい魚を求めてこの地を訪れていた人が沢山いたはずだが、この先再びそういう日は訪れるのだろうか…
いわき市を後にして白河市へ向かう。途中でみた桜。散り始めだったが、風に舞う花びらがきれいだった。
散る桜
 
白河と言えば白河ラーメンだが、実は食べたことがなかった。とら食堂はこの日は5時開店ということで、店の外には人が並んでいた。30分ほど待って開店。醤油味の中華そばはシンプルだがすっきりと美味しかった。

 
締めは温泉! と思い、那須湯本温泉の鹿の湯へ向かったのだがぎりぎりで営業終了。仕方なく那須IC 近くの源泉 那須山というところへ。16時以降は800円。家族連れで非常に混んでいたがなかなか気持ちの良い温泉だった。
そのまま帰ろうかと思ったが、埼玉県内の渋滞が激しそうなので北関東自動車道で足利へ向かった。目的地はコーヒー屋台のアラジン。足利女子校の角で長年営業を続けているお店だ。昔 Nifty Serve の 輸入二輪車関係のツーリングで連れてきて貰い、頻繁ではないがツーリングの帰りなどに立ち寄るようになった。

関越道経由で帰宅。