St. Martin への旅、あるいはパスポート盗難の記録(Day25)

朝9時頃、ホテルをチェックアウトした。昨日確認したときに信じられなかったのだが、ホテル側は再びチェックインした9日以降の宿泊料金を一切請求しなかった。その上食事までさせてくれていたとは… 負担の少ない部屋に泊めてやると言われていた筈なのだが、20日近くも無料で泊めてくれたことになる。このホテルのマネージャーとスタッフにはどれだけ感謝しても足りないくらいだ。
会社と連絡を取り合った後、NY総領事館の方と共に空港に向かった。まだチケットの発券までには時間があったので、空港内のカフェでお茶。領事館の方にご馳走になってしまったが、話を聞いてみると経費などで落ちるわけではなく、全て自腹なのだという。昨日の夕食もご馳走になってしまった。この方は自分より若いと思っていたが、自分より学年が2つ上で、尚且つ自分と同じ栃木県の出身であった。外務省や領事館関係の仕事の話しもいろいろ伺ったが、差し障りがあるといけないのでここでは伏せておく。
チケットの発券後、出国時のチェック。ここでは事情を説明し、無事ゲートを通過した。PCや書類を紙袋に入れていたので、St. Martin の文字が沢山入ったトートバッグを購入。サンドイッチの昼食。
3時過ぎに搭乗。jetBlue はファーストやビジネスシートがないが、シートのクリアランスが大きいのが売りだそうだ。なかなか快適だ。映画も無料で、Hangover Part 2 というのを見た。なかなか面白かった。ちなみに hangover は二日酔いの意味だ。
8時過ぎに JFK に到着。問題の入管だ。担当者は自分の事情を知っていたのかどうかは判断できなかったが、2度ほど入管のブースと事務所を往復した後、事務所へ連れて行かれた。領事館の人は待ってくれている。事務所へ入ると、今回はビザ・ウェイバーで入国可能であること、一度日本へ帰りビザを再取得するまで就労は出来ないことなどを説明された。あとは書類の作成が終わるのを20分ほど待ったが、その書類は自分の手には渡らず、2年後の有効期限が書かれた I-94 がパスポートに留められていた。これで終了。今回の事情は JFK の CBP にきちんと伝わっている様だった。
Charlotte だったらこんなに上手く行ったかどうか判らない。JFK だからこそそのテリトリーである NY総領事館と CBP、さらに JFK の CBP まで話しを通して貰う事が出来、スムーズに事が運んだと考えられる。
やっとNYへ戻ってきた。早速関係箇所へ電話。領事館の方へお礼を言って別れた。外気温は46度F との事だったが、それほど寒い感じはしない。今度は La Guardia 空港へ向かわなければならない。電車とバスを乗り継いで行こうと考えていたが、直行の Express Bus があったので、これを利用。La Guardia のターミナルの位置関係が判らず適当に下りてしまったが、Terminal B で下ろして貰うべきだった。そこから Parking までは徒歩。事務所の女性は車の所有を証明する書類がないことに難色を示したが、担当のマネージャーは受取にOKしてくれた。料金は $443.52 。1ヶ月近くも預けていた割には安いと行って良いだろう。自分の車を運転すると、なにか落ち着く。しかし眼鏡なしなので、慎重に走った。
自宅に到着したのは11時30分頃。やっと帰ってきた。猫は最初は姿を見せず、寝室で姿を見つけたが最初逃げた。しかしすぐに主人を認識したようで、その後の纏わり付き様は大変なものだった。相当淋しかったのだろう。ごめんよマーブル。
これで長すぎる25日間の旅が終わった。明日からは事後処理を進めなければならない。NYは明日、59年ぶりの早い雪に見舞われるという予報だ。部屋にはまだ暖房が入っておらず、じっとしていると寒い。
この日記、twitterFacebook などを通じて心配や応援などして下さった全ての方に感謝します。ありがとうございました。
Happy Halloween!
 
見慣れた景色も今日でお別れだ。
The Last Day of St. Martin
 
空港の出発ロビー。なぜか雀が飛び回っている。
Departure Floor of SXM
 
泊まっていたホテルが見えた。
SXM