Hurricane Irene
この週末、Hurrycane Irene がアメリカ東海岸を襲った。土曜の午後から、New York 周辺の公共交通機関は全てストップ。海岸沿いの住民を中心に避難命令が出された。その数30万人以上。特に Long Island の大西洋に面した南岸はリーフのような地形で、その内側は半分水の上に立っているような家も多く、危ないところは確かに多そうだ。
土曜日の午前中は時々雨が降るもののまだ静かなもので、昼前に洗濯と買い物に出掛けた。近所のランドリーは12時で閉店とのことだった。Costco は土曜日とは思えない客の少なさ。
夕方、時折強い雨が降り出す。暫くするとパトカーが回ってきて何か言ってる。避難しろ! らしい。ん? と思って情報を探すと、South Shore のみだった避難対処地域が、North Shore の低いところ (10ft 以下) も追加されたようだ。うーんどうしよう。結局家に止まることに決めた。万が一洪水で水が押し寄せてきても、我が家は中二階だし、浸水することはないだろう。周囲の家も、半分くらいは在宅のようだし大丈夫だろう。日本だと、避難命令というと一軒毎に家々を回って避難を確認するような印象があるが、こちらは最終的にどうするかは自己責任の下で自由ということのようだ。テレビのインタビューでは South Shore の住人でも家に止まるつもりだという人が結構いた。
夜になり風雨が強まったが、風も外を歩けないようなものではない。しかし電力は若干不安定になり、時々照明が弱くなり、2〜3度瞬電した。こういうときに UPS が役に立つ。
日曜の9時頃には Long Island の上空を通過したようだが、それほど大きな盛り上がりは見せずに Irene は去っていった。周囲も目立った被害はないようだ。雨も上がったので 11時頃、外の様子を見に出掛けてみた。
所々、道路が冠水しており、海沿いの Shore Road は通行止めになっていた。
丁度満潮のタイミングということもあって、海水面が上がっている。桟橋が完全に水没している。果敢に水の中に入ってゆく犬連れの自転車...
水位はかなりぎりぎりだったようだ。もう少しで道路が全面冠水というところだった。
道路を挟んで海と池というロケーション。ここは激しい雷雨などでも潮位によりこんな状態になる場所だ。
右が海で左が道路。水の中に入るとパトカーから注意が入る。
倒木もいくつか。これで電線を切ると火が出たりする。倒木は普段からホントに多い。そもそも樹木が多いということと、こちらの樹木は強度が弱いような気がする。
地震にしてもハリケーンにしても、心配しすぎだろという気もするのだが、それで被害を最小限に出来るのなら良いという考えなのだろう。学校の体育館などが避難所として開設されていたが、その幾つかはペット受入可と明記されていた。日本の震災に伴うペットの現状を考えると、大きな差があるように思う。