Los Angeles (Day 2) - Joshua Tree National Park
Los Angeles だけでも十分に東海岸とは違う景色なのだが、砂漠の景色が見たくなり日帰りできそうな国立公園である、Joshua Tree National Park へ出掛けた。Joshua Tree がどんなものか全く知らなかったが、Joshua Tree という言葉は知っていた。1987年にリリースされた U2 のアルバムタイトルで、全世界で2000万枚以上を売上げ、グラミー賞を獲得している。
Joshua Tree National Park は Los Angeles から東に 140mile ほど走ったところにある。最初に越える山で上空の湿った空気が止まっており、山を越えると空の青さが増した。そして段々と砂漠の景色に。I-10 沿いには鉄道が走っており、割と頻繁に行き来していたので、途中高速を降りて待ち構えてみることにした。
荒涼とした、何もない景色。
暫くすると貨物列車がやってきた。ダブルの動力車が長い長い貨車を引っ張る。でも貨車の中身は空のようだ。何を運ぶのだろう。
そしてこの一帯、無数の発電用風車が建っている。丁度谷間の地形で風が吹きやすいのだろう。そしてこれだけ荒涼とした広い土地があるのだから、風力発電は有効だろう。20機や30機くらいの風車で大規模と言われるような日本のそれとはスケールが違うのだった。
National Park の北の玄関口、その名も Joshua Tree で人と車のエネルギー補給。西海岸ハンバーガーチェーン の Carl's Jr. でスクランブルエッグ、ハム、ベーコン、チーズという朝食のおかずが刻まれたブリトー、なかなか美味しかった。
公園のゲートで料金 $15 を支払い南下する。
これが Joshua Tree。日本名はユッカ。ある程度の標高域でないと育たないようだ。そして公園内の高さのある植物はこれだけだ。
これはサボテンの一種だが、公園内には西部劇に出てくるような感じのサボテンは存在しないようだ。
高さは3〜4m くらいだろうか。とにかくひたすら荒野と Joshua Tree と岩の小山が続く景色。
岩は大きな塊や、小さな岩を積み上げたようなかんじのものといろいろ。上まで上ってみようとしたが、途中で超えられない所があり断念。
公園内にはロッククライミングのスポットが何カ所かあるらしく、キャンプ場の近くでやっている人たちがいた。ちなみに、公園内にはキャンプ場が何カ所かあるが、売店や給水設備などは一切ない。トイレはある。ここを訪れる際には最低限水の確保は必須だ。
すこしメインルートを外れて、Keys View という展望スポットへ向かう。標高の高い山は雪をかぶっている。
正面麓が Palm Springs という街。Los Angeles からの避寒地として昔から有名人の別荘などが多いそうだ。
ここは Geology Tour Road という未舗装路。4WD Recommended と書いてあったが行ってしまった。前半は堅く締まった路面。後半はだんだんと道が狭くなってびびる。が、ボトムを接地させるような轍などもなく生還。オフバイクなら楽しい道だ。
Cholla Cactus Garden というところへ立ち寄った。Cholla Cactus とは Opuntia属 というサボテンのことで、ここにあるのは Teddy Bear Cholla というサボテンらしい。
しかしかつてはこの中から花が咲いていたようだ。綺麗に咲いた花が見たかった。
地面にはボール状のものが落ちていて、これが誤って皮膚に張り付いたりすると大変なことになるようだ。こんな感じ。棘に返しが付いているのか。
これは、Ocotillo という植物。3m以上はあるだろうか。
Cottonwood Spring というオアシス。子供用のプール位の水場跡が残っていたが今は水は出ていない。ゴールドラッシュの開発で枯れてしまったようなことが書かれていた。しかし、今でも地下には水があることを、この一帯の植物が物語っている。
i-10 を少し走って、Indio、Palm Desert という街を走る。Panera Bread を見つけて遅い昼食と休憩。しかしここは恐ろしい暑さだ。日がある内に外で活動するのは危険なレベル。しかしこの一帯、Palm Spring まで大きな街が続いている。利水が行き届いているということか。
そのままフリーウェイで戻るのはつまらないので、Palm Desert から Pines to Palms Highway という山道を行くことにした。これがなかなか楽しい山道。
山の西側斜面は相変わらずの荒涼とした景色だが、尾根を超えると突然高原の景色に変わる。こうしてみると、太平洋岸からの水分が山で止まって手前で落ちるというのが良くわかる。
帰りは結構遅くなり、夕食はロードサイドの吉牛をテイクアウト。
YOSHINOYA USA は New York には1店舗しかないが、カリフォルニアには結構沢山あるのだ。