Madeleine Peyroux Live at Highline Ballroom

Madeleine Peyroux は21世紀のビリー・ホリデーなどとも評される Jazz Singer だ。アメリカ人だが、母親がフランス人らしく両親の離婚を機にパリに移ったらしい。アメリカ人ぽくないファミリーネームはそういう事情のようだ。ニューアルバムがつい先週りりーすされたばかりだ。(まだ買っていない)
Highline Ballroom のライブは3日間あったのだが、見に行くことを決めたときには既に金曜と土曜のチケットは売り切れていた。Chelsea Market のすぐ北側なので、Market でちょっとお茶をしてドアオープンの直前に並んだ。Highline Ballroom は初めてだったのでどういうシステムか判らなかったのだが、客席はすべてテーブル席。テーブルもあるが椅子のみが並んでいる席もあるのではと思っていたが当てがはずれた。そして自分は二人用の席へ案内された。相席は初老の男性。こういう状況だと話をしないわけにはいかない。なおかつステージまで2時間もある。
男性はコロンビア大学の近くに住んでおり、そこで教鞭をとっていたようだ。かつてはイタリアで英語を教えていたと言っていた。しきりに ESL へ行けと勧められてしまった。
8時過ぎてステージの開演。登場した Madeleine Peyroux はかなりラフな格好で、結構美人なのだがあまり女性らしさを前面にださない感じ。声も低めのキーだ。
全体的な印象は必ずしも良いものではなかった。なんというかオリジナルの楽曲があまり魅力的に聞こえないのだ。オールドスタイルのジャズらしい曲を歌うほうが魅力的に感じてしまう。フランス語で歌った2曲も良かったが。バックの演奏は確かで実力は揃いだったと思う。それにしても、こっちの人たちはみんなハモンドオルガンを持っているのだろうか。日本にはなかなかないし、ましてライブに持ち込むような事をする人、出来る人があまりいない。John Medeski や Galactic ならああそうかと納得も出来るのだが... もちろん皆オルガン本体だけでなく、レスリースピーカーも一緒だ。まあ1BOXで移動などということがないので、多少? の荷物が増えても関係ないのかもしれない。
本日は、そういう雰囲気ではなかったのでライブの画像はなし。