納車!

午前中同僚の家へレンタカーで出掛け、そのまま駅まで送ってもらった。Queens の Jamaicaからマンハッタンへ向かう。実は LIRR(Long Island Rail Road)を利用するのは初めてだ。道から階段を上ってしまうとそのままホームへ出てしまった。改札がないのだ。一旦降りて自販機でチケットを買い電車を待った。ここからだと10分間隔くらいで電車が来るのだが、結構混んでいて座席には座れなかった。途中1箇所の停車駅を過ぎると車掌が回ってきてチケットを回収するのだった。もちろん降りる駅(Penn Station)にも改札はない。
駅の近くで、午前中NJで仕事をしていたというサトーオートの内田さんと落ち合い、コネチカットへ向かった。海沿いの道から内陸に入っていくと、路肩に結構雪が残っている。水曜日の雨がこちらでは雪だったのかもしれない。
さて、購入したのは Audi TT Quattro Coupe 2001年モデル。225Hp、マニュアルトランスミッションの四輪駆動車だ。最初は BMW Z3 Coupe を探していたが、タイミング良く適当な車に出会うことが出来なかった。日本ではATオンリーなのにこちらではMTが多いという面白い車種だったのだが。これらの車は日本にいた時から次に乗る候補として考えていた車だった。
この車、シャーシーもエンジンも基本はゴルフのものだ。デザインは Thomas Freeman ら、Volkswagen's California design studio によるもので、コンセプトモデルをほぼそのまま市販化したらしい。New Beetle のデザイナーと同じ、というのはなるほどと思える。結構クセのあるデザインで好き嫌いが分かれそうだが、この車はその後の色んな車に影響を与えたようだ。
購入価格は約$12,000。最初に$500のCheckを切り、残りはBank Checkで支払った。Bank Check は作成時に直ぐに口座から金額が差し引かれ、必ず換金可能なcheckだ。高額な商品を買う場合にはPersonal Check ではなくBank Check を求められることが多いそうだ。ナンバーとの登録は NY でしなければならないので、30日有効な仮のナンバーを発行して貰った。税金も NY で支払う必要がある。
車を受け取っていきなり100km以上のドライブだ。座席に乗り込む時は座面が低いと感じるが、乗り込んでみると「地を這うような」という感じでもない。フロントガラスもサイドのウィンドウもあまり高さが無く、フルフェイスのヘルメットの中という表現は結構あたっている。しかし周囲の確認がしづらいという感じではなく、ミラーもよく見える。しかし全体的に丸いので、車両間隔はちょっと掴みにくい。運転の感覚は結構普通だ。BMW の様に操作感が重いと感じることもなく、スポーツカーの気難しさのようなものも感じられない。シフトは短いストロークで気持ちよく入る。リバースはシフトノブを下に押し込んで1速の位置だ。サスペンションは当然固めで路面のギャップはそのまま直接拾ってしまう。コーナーリングを語れるような走りは全然していないが、車体のスタビリティは高そうだ。1.8Lのエンジンなので、トルクで走る感じではないが、回すと楽しいしエンジンと過給器の音もその気にさせる。一応この車の乗車定員は4人だが、後部座席は冗談じゃないかと思うような狭さで、緊急用と割り切るべきものだ。その代わり後部座席を倒すと比較的大きなラゲッジルームを確保することが出来る。
とりあえず何事もなく無事自宅付近に帰ってきたのだが、そこからの外出先で縦列駐車時に早速ホイールにガリ傷を作ってしまった。4輪とも全く傷のない状態だったのだが...
 
Audi TT Coupe Quattro
 
Audi TT Coupe Quattro