罪とか罰とか

監督・脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演:成海璃子
ケラリーノ・サンドロヴィッチという人を認識したのはテレビドラマ「時効警察」から。この人が、バンド有頂天のリーダーでナゴムレコードの主宰者ケラと同一人物であることも後から知った。ナゴムレコードは80年代のインディーズレコードで、筋肉少女帯電気グルーブの前身バンドなどが所属した。一番のヒットはイカ天(イカすバンド天国)で一世を風靡した「たま」だそうだ。私の好きなカーネーション青山陽一のバンド、グランドファーザーズもここからデビューしている。ちなみに今週緒川たまきとの結婚を発表した。
ストーリーは売れないグラビア・アイドルのアヤメがひょんな事から一日警察署長に就任して事件解決に乗り出す、というものなのだがこれが非常に面白かった。基本路線はブラックなコメディなのだが、無数のギャグと脈絡のないストーリー展開が次第に一つの話にまとまる構成力がすばらしかった。コメディ初挑戦という成海璃子も良い。